著:アルジス・バドリス
Algis Budrys (1931-2008)
アメリカのSF作家、批評家。東プロイセンのケーニヒスベルク(現在のカリーニングラード)で生まれる。リトアニア系。マイアミ大学、次いでニューヨーク州のコロンビア大学で教育を受けた。最初に活字になったSF作品は、1952年に『アスタウンディング』誌に掲載されたThe High Purposeであった。1960年の中長編『無頼の月』はヒューゴー賞の候補となり、後にアンソロジーThe Science Fiction Hall of Fame, Volume Two(73)に収録された。『誰?』(58)は、1973年にエリオット・グールド主演で映画化された。ヒューゴー賞、ネビュラ賞の候補に何度もなったほか、SF研究協会のSF小説分野における生涯にわたる功績を記念して与えられるピルグリム賞を2007年度に受賞、また2009年に、SFファンタジー作家協会のSF小説への長年の貢献に対して与えられるソルティス賞の最初の三人に選ばれた。小説の執筆以外にも、出版、編集、広告の仕事に携わり、SF界最高の批評家としても知られた。
訳:柿沼瑛子
柿沼瑛子
翻訳家。早稲田大学第一文学部卒業。主訳書にジプシー・ローズ・リー『Gストリング殺人事件』(国書刊行会)、パトリシア・ハイスミス『水の墓碑銘』『キャロル』『リプリーをまねた少年』(河出書房新社)、クラーク・アシュトン・スミス『魔術師の帝国《3 アヴェロワーニュ篇》』(アトリエサード、共訳)、ローズ・ピアシー『わが愛しのホームズ』(新書館)、ダスティン・トマスン『滅亡の暗号』(新潮社)、アン・ライス『ヴァンパイア・クロニクルズ・シリーズ』(扶桑社)、エドモンド・ホワイト『ある少年の物語』(早川書房)、共編著『耽美小説・ゲイ文学ブックガイド』(白夜書房)など。
監:山口雅也
山口雅也
早稲田大学法学部卒業。大学在学中の1970年代からミステリ関連書を多数上梓し、’89年に長編『生ける屍の死』で本格的な作家デビューを飾る。’94年に『ミステリーズ』が「このミステリーがすごい!’95年版」の国内編第1位に輝き、続いて同誌の2018年の30年間の国内第1位に『生ける屍の死』が選ばれKing of Kingsの称号を受ける。’95年には『日本殺人事件』で第48回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を受賞。シリーズ物として《キッド・ピストルズ》や《垂里冴子》など。その他、第四の奇書『奇偶』、冒険小説『狩場最悪の航海記』、落語のミステリ化『落語魅捨理全集』などジャンルを超えた創作活動を続けている。近年はネットサイトのGolden Age Detectionに寄稿、『生ける屍の死』の英訳版Death of Living Deadの出版と同書のハリウッド映画化など、海外での評価も高まっている。