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アラブに自殺、イジメ、老後不安はない

著:ハムダなおこ

紙版

内容紹介

イジメ、自殺、過労死、引きこもり、身体が溶けた孤独死・・・・・・そんな話を聞こうものなら「世界にあるわけない!」と怒り出す、あるいは笑い出すのがアラブ人。21世紀になってもあらゆる困難を抱え続ける中東イスラーム世界で、日本人を死ぬほど苦しめ苛んでいる問題が、実は一つもないなんて本当なの? ムスリムの信じる神や世界観は人々に何を与え、何を代わりに取り上げてきたのだろう。一方、日本人が繁栄と自由を得て、同時に失ったものはなんだろう? コロナが別世界を運んできたように、21世紀の私たちはもはや同じ価値観では生き続けられない。日本は歴史上、他社会から学びとり糧とするのが得意だった。日本社会を蝕む諸問題の解決へのヒントが、遠い中東に散りばめられている!

目次

はじめに 
第1章 ムスリムにならう幸福の見つけ方 
第2章 イスラームの教えとは 
第3章 現実を数値で捉えよう 
第4章 アラブに自殺はない
第5章 アラブにイジメはない 
第6章 アラブに勝ち組負け組はない 
――あるのはたったひとつの勝ちだけ
第7章 アラブにセクハラはあるか? 
第8章 アラブに過労死はない 
第9章 アラブに引きこもりはない
第10章 アラブに孤独死はない
第11章 すべてに代償はある
参考 
おわりに 

著者略歴

著:ハムダなおこ
日本UAE 文化センター代表、エッセイスト。
1989年早稲田大学文学部文芸科卒。
1990年、UAE 男性と国際結婚し、UAE に移住。3 男2 女をもうける。
2005~09年、アラブ・イスラームの生活について勉強会を主宰。
その後、日本人に向けて講演、エッセイなどでUAE 社会を紹介し続ける。
2008年、日本UAE 文化センターを創設。日本文化をUAE 地域社会に、UAE 文化を日本社会に伝える活動を続けている。
著書 『アラブからこんにちは』(国書刊行会、2013年)、『アラブからのメッセージ』(潮出版社、2015年)、『ようこぞアラブへ』(国書刊行会、2016年)
翻訳書 『シャヒード、100の命』(インパクト出版会、2003年)
2012年、第8 回「文芸思潮」エッセイ賞受賞
2015年、第3 回「潮」アジア・太平洋ノンフィクション賞受賞

ISBN:9784336071835
出版社:国書刊行会
判型:4-6
ページ数:320ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2021年05月
発売日:2021年05月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB