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ドーキー・アーカイヴ

死者の饗宴

著:ジョン・メトカーフ
訳:横山 茂雄
訳:北川 依子

紙版

内容紹介

20世紀英国怪奇文学における幻の鬼才、
知られざる異能の物語作家、ジョン・メトカーフ。
不安と恐怖と眩暈と狂気に彩られた
怪異談・幽霊物語・超自然小説の傑作を集成する
本邦初の短篇集がついに登場!

〈要注意! 錯乱と妄想、腐敗と穢れに満ちた世界に触れたくなければ、本書を読んではいけない……〉横山茂雄

その刹那、わたしの眼に映った息子の顔に浮かんでいた恍惚の表情は美しかったが、同時に年老いてもいた……少年と彼に取り憑いた正体不明の存在〈あれ〉との顛末を妖しく語り、読者の想像を超える衝撃的な結末を迎える代表作中篇「死者の饗宴」のほか、〈サトレジ号でたぶん1898年だった〉という謎の言葉と不気味な子供に翻弄される男を描く狂気に満ちた怪異談「ブレナーの息子」、ビルマの神秘な力を持つ宝石と護符をめぐる奇妙な物語「煙をあげる脚」など、知られざる英国怪奇文学の名手による異形のホラー・ストーリー、幽霊物語、超自然小説を厳選した全8篇。

目次

悪夢のジャック
煙をあげる脚
悪い土地
永代保有
時限信管
ブレナーの息子
ふたりの提督
死者の饗宴

解説 横山茂雄

著者略歴

著:ジョン・メトカーフ
1891年英国ノーフォーク州生まれ。カナダ、ロンドン、スコットランドなどで暮らした後、ロンドン大学で哲学を修めて教職に就き、第1次世界大戦中は英国海軍歩兵師団、陸軍航空隊に所属する。戦後教員に戻り余暇に小説を書き始め、短篇を文芸誌に投稿、1925年に『煙をあげる脚』を刊行、好評を博す。同時期にアメリカの新進作家イヴリン・スコットと結婚。その後短篇集『ユダ』や幾つかの長篇を刊行するが、精神病院への入院を繰り返し、極度の貧困のなかアルコール依存症苦しみつつ1965年逝去。
訳:横山 茂雄
1954年生まれ。奈良女子大学大学院教授。著書に、『聖別された肉体』(水声社)、『異形のテクスト』(国書刊行会)、訳書に、ジェフェリー・アッシュ『アーサー王伝説』(平凡社)、マーヴィン・ピーク『行方不明のヘンテコな伯父さんからボクがもらった手紙』(国書刊行会)ほか。

ISBN:9784336060655
出版社:国書刊行会
判型:4-6変
ページ数:320ページ
定価:2600円(本体)
発行年月日:2019年05月
発売日:2019年05月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB