種村季弘傑作撰 II
自在郷への退行
著:種村 季弘
編:諏訪 哲史
紙版
内容紹介
神々の創造の秘密を盗みとり人工の怪物を造る―種村学の中核をなす名作『怪物の作り方』、自動人形論の白眉『少女人形フランシーヌ』、制服とぺてんの研究『ケペニックの大尉』、最晩年の透明な世界を示す談義録『江戸と怪談』等、全21編を収録。
目次
怪物の作り方
少女人形フランシーヌ
覗く人
面白い小説のからくり
モナ・リザ泥棒
イマージュの解剖学
歯痛と吸血鬼との二、三の関係 または衰弱の快楽について
幻想、夢――理性
二階の話
手袋の裏
白樺の家
機械学的退行
ケペニックの大尉
幻想・宙吊り・顕示
退行の快楽
博物誌としての花鳥画
あるサロンの博物誌家
覗きからくりのトポス
アスコーナ架空紀行
畸人列伝
江戸と怪談