アサイラム・ピース
著:アンナ・カヴァン
訳:山田 和子
紙版
内容紹介
異国の地で城の地下牢に囚われた薔薇のあざをもつ女。名前も顔も知らないがこの世界のどこかに存在する絶対の敵。いつ終わるとも知れぬ長い裁判。頭の中の機械。精神病療養所のテラスで人形劇めいた場面を演じる患者たち――孤独な生の断片をつらねたこの短篇集には、傷つき病んだ精神の痛切な叫びがうずまいている。自身の入院体験にもとづく表題作はじめ、出口なしの閉塞感と絶対の孤独、謎と不条理に満ちた、作家アンナ・カヴァンの誕生を告げる最初の傑作。
目次
母斑(あざ)/上の世界へ/敵/変容する家/鳥/不満の表明/いまひとつの失敗/召喚
/夜に/不愉快な警告/頭の中の機械/アサイラム・ピース/終わりはもうそこに/終わ
りはない
ISBN:9784336056283
。出版社:国書刊行会
。判型:4-6変
。ページ数:224ページ
。定価:2200円(本体)
。発行年月日:2013年01月
。発売日:2013年01月22日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB。