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十八世紀叢書

生と死

生命という宇宙

著:シャルル・ボネ
著:マリー・フランソワ・グザヴィエ・ビシャ
他訳:飯野 和夫

紙版

内容紹介

行動を構成する身体の仕組みを明らかにし、行動を精緻に観察することによって心の働き、ひいては人間の生のあり方を解明せんとした『心理学試論』、実験と理論、観察生理学と推論生理学との統合により、生理学を新たな次元へと昇華させた『生と死の生理学研究』を収録。『百科全書』からの項目「死」「生」「生・寿命」を付す。

責任編集=中川久定・村上陽一郎

【収録内容】
心理学試論(シャルル・ボネ)
生と死の生理学研究(マリー・フランソワ・グザヴィエ・ビシャ)
『百科全書』項目――死 生 生・寿命

ボネ『心理学試論』(沢﨑壮宏 飯野和夫)
グザヴィエ・ビシャと『生と死の生理学研究』の歴史的在処(小松美彦)
『百科全書』項目――ふたつの「生」とひとつの「死」について(川島慶子)

目次

心理学試論(シャルル・ボネ)
生と死の生理学研究(マリー・フランソワ・グザヴィエ・ビシャ)
『百科全書』項目――死 生 生・寿命

ボネ『心理学試論』(沢﨑壮宏 飯野和夫)
グザヴィエ・ビシャと『生と死の生理学研究』の歴史的在処(小松美彦)
『百科全書』項目――ふたつの「生」とひとつの「死」について(川島慶子)

著者略歴

著:シャルル・ボネ
1720年、ジュネーヴ共和国の名家に生まれる。博物学者として知られたが、後、哲学に転向。以降、続々と哲学的著作を刊行、啓蒙の世紀、実験科学の旗振り役として西欧中の科学者(自然哲学者)の間で幅広く尊敬を集めた。主な著作に、『心理学試論』(1754)、『魂の諸能力に関する分析試論』(1760)、『自然の観照』(1764)などがある。今日では、「シャルル・ボネ症候群」という医学用語によってその名を知られることが多い。
著:マリー・フランソワ・グザヴィエ・ビシャ
1771年、ジュラ県トワレットで生まれる。94年、パリのオテル・デュの筆頭外科医ドソーの助手となる。97年、セーヌ川左岸で私的な解剖学の講座を開始、多数の学生を集め、パリ医科大学のそれに比肩する活況を呈した。1799年からの4年間で、『生と死の生理学研究』(1800)、『生理学と医学に応用した一般解剖学』全4巻(1801)ほか、4種の大著を次々と刊行し、1801年にはリジュー学院に職を得たが、翌1802年に30歳の若さで早世した。
他訳:飯野 和夫
1951年生まれ。パリ第一大学大学院哲学研究系博士課程修了。博士(哲学史)。名古屋大学名誉教授。専攻近現代フランス思想、とりわけコンディヤック、ボネらの感覚論哲学。
主要訳書――『啓蒙の地下文書Ⅱ』(法政大学出版局、2011、共訳)、ジャック・デリダ『たわいなさの考古学――コンディヤックを読む』(人文書院、2006)、ジャック・ベールシュトルド他編『十八世紀の恐怖』(法政大学出版局、2003、共訳)。

ISBN:9784336039170
出版社:国書刊行会
判型:A5
ページ数:522ページ
定価:12000円(本体)
発行年月日:2020年09月
発売日:2020年09月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNT