ドクスメレーベル 7
人間ざかりは百五歳
著:大西良慶
著:平櫛田中
内容紹介
待望のドクスメレーベル第7弾!
書店「読書のすすめ」店長・清水克衛氏、著書「待場」シリーズでも知られる思想家・内田樹氏が推薦!
どのように生き、どのように死ぬか。
古今東西で追究され続けてきた、人間にとって永遠の問い。清水寺貫主を務めた高僧・大西良慶和上と、文化勲章を受章した彫刻家・平櫛田中氏、一世紀を生きた二人がそれぞれの人生観を提示する。
不安、孤独、虚しさ。生きることの苦しみにとらわれたとき、たくましく生き抜く身の処し方を示す一冊が、現代に復刊(初版本は1979年に山手書房より刊行された)。
■ドクスメレーベルとは?
「ドクスメレーベル」とは、「親・子・孫の三世代にわたり読み継がれるべき本」をコンセプトにした書籍ブランドです。
東京都江戸川区にある書店「読書のすすめ」店長である清水克衛氏により立ち上げられ、コンセプトに沿った本を発掘・復刊するほか、新たな書籍を生み出しています。「真に心の糧となる読書がしたいが、どんな本を読めばいいかわからない」。このような人に向けて、ドクスメレーベルは時代が変わっても人びとに通用する内容、人間にとっての普遍的真理を伝える書籍を提供します。
■ドクスメレーベル既刊本
第1弾 『食えなんだら食うな』関 大徹・著、ごま書房新社
第2弾 『青年の思索のために』下村 湖人・著、ごま書房新社
第3弾 『非ずのこころ』形山 睡峰・著、エイチエス
第4弾 『女性に関する十二章』伊藤 整・著、ごま書房新社
第5弾 『覚悟はよいか』朝比奈 宗源・著、ごま書房新社
第6弾 『和するこころ』形山 睡峰・著、エイチエス
目次
やっぱり「いま」が最高やな――大西良慶百五歳
■長寿
わが身可愛さ、生きること百歳。まだまだ可愛く百五歳。自分が可愛くなければ、長命なんて面倒なもの。
■日々好日
花は咲き鳥は啼き虫は這い、すべて「いま」に満足している。良慶百五歳。やっぱり「いま」が最高やな。
■仏縁
人間の智恵に立つと世は苦。菩薩の智恵にたかめられると極楽。なにごとも仏のおみちびきのままに。
■平等
人の仕事は役者のようなもの。カツラの形で役割が違う。カタキ同士が楽屋で仲良く一服。みんな平等。
■我
人はつねに人の足らざるところを探している。自分で褒めずに誰が褒める。我愛のつよいのも愛嬌のうち。
■智恵
人間おおむね「漸機漸智」。近道を考えると大怪我をする。「頓智」にはやらず、ゆっくりゆっくり。
■老病死
年をとったらすべてが難儀。難儀をかかえて生きている。せめて口だけでも、達者に達者に。
わしがやらねばだれがやる――平櫛田中百八歳
■我が道
人間いたずらに多事、人生いたずらに年をとる。いまやらねばいつできる。わしがやらねばだれがやる。
■一処不住
こだわるな、こだわるな。人間本来、住むところなし。どこに住んでも心は一つ。仕事ができればそれでよい。
■人間苦
悲しいときには泣くがよい。辛いときにも泣くがよい。涙流して耐えねばならぬ。不幸がやがて薬になる。
■勲章
胸にぶらさげるのは一つ。わしがもらってわしが懸ける。わしのものでもまわりのおかげ。感謝感謝。
■師
わからなくても困る。わかりすぎても困る。百を越えても青二才。勉強勉強、人生すべて「師」。
■難中之難
七十、八十は鼻たれ小僧、男ざかりは百から百から。わしらの人生、これからこれから。
ISBN:9784333029129
。出版社:佼成出版社
。判型:4-6
。ページ数:216ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2023年12月
。発売日:2023年12月13日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRF。