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英文法を解き明かす 8

ことばとスコープ 2

否定表現

著:五十嵐 海理
他編:内田 聖二
他編:八木 克正

紙版

内容紹介

否定表現への意味論的・語用論的アプローチ

否定の一般的概説から、any や yet など否定文で現れる否定極性項目、否定接辞の分析、否定表現の通時的・通言語的考察、さらには、否定と否認の関係まで、多様な英語の否定現象の世界を解き明かす。とかく抽象的な議論の多い否定表現研究だが、意味論的・語用論的なアプローチを重視し、「英文法を解き明かす」シリーズらしく、数多くの英語小説から用例をとっているところが魅力。

〈目次〉
第1章 否定の概説
 1.1 否定現象
 1.2 否定の分類と否定文
 1.3 否定辞の分類
 1.4 否定の多様性
 1.5 否定とその他の要素との関係
 1.6 まとめ

第2章 否定極性項目
 2.1 NPI の生起環境
 2.2 NPI の分類
 2.3 統語論的分析
 2.4 意味論的・語用論的分析
 2.5 「拡張」と「強化」
 2.6 尺度:NPI の語彙意味論
 2.7 まとめ

第3章 否定接辞
 3.1 否定接辞の意味:「反対関係」と「矛盾関係」
 3.2 接辞同士の比較
 3.3 un- のついた形容詞

第4章 否定のサイクル
 4.1 「否定のサイクル」とは何か
 4.2 英語の否定のサイクル
 4.3 タブー語:多重否定から単独の否定表現へ

第5章 否定と否認
 5.1 否定 (negation) と否認 (denial)
 5.2 否定辞によらない否定
 5.3 イディオムによる否認
 5.4 二重否定、比較の否定、If 条件文:否定辞があっても肯定になるもの
 5.5 否定と否認の関係
 5.6 否認と「否定の有標性」

目次

第1章 否定の概説
 1.1 否定現象
 1.2 否定の分類と否定文
 1.3 否定辞の分類
 1.4 否定の多様性
 1.5 否定とその他の要素との関係
 1.6 まとめ

第2章 否定極性項目
 2.1 NPI の生起環境
 2.2 NPI の分類
 2.3 統語論的分析
 2.4 意味論的・語用論的分析
 2.5 「拡張」と「強化」
 2.6 尺度:NPI の語彙意味論
 2.7 まとめ

第3章 否定接辞
 3.1 否定接辞の意味:「反対関係」と「矛盾関係」
 3.2 接辞同士の比較
 3.3 un- のついた形容詞

第4章 否定のサイクル
 4.1 「否定のサイクル」とは何か
 4.2 英語の否定のサイクル
 4.3 タブー語:多重否定から単独の否定表現へ

第5章 否定と否認
 5.1 否定 (negation) と否認 (denial)
 5.2 否定辞によらない否定
 5.3 イディオムによる否認
 5.4 二重否定、比較の否定、If 条件文:否定辞があっても肯定になるもの
 5.5 否定と否認の関係
 5.6 否認と「否定の有標性」

著者略歴

著:五十嵐 海理
1970年生まれ。神戸市外国語大学卒業、大阪市立大学大学院後期博士課程単位取得退学。英国ニューカッスル大学大学院より MLitt. in Linguistics 取得。敬和学園大学講師を経て、現職。共著=『機能文法による日本語モダリティ研究』(くろしお出版、2016)、『メタ表示と語用論』(開拓社、2015)、『朝倉日英対照言語学シリーズ7 語用論』(朝倉書店、2012)など。共訳書にレヴィンソン『意味の推定――新グライス学派の語用論』(研究社、2007)など。

ISBN:9784327238087
出版社:研究社
判型:A5
ページ数:264ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2020年08月
発売日:2020年08月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CJBG
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:2ACB