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ビールの自然誌

著:ロブ・デサール
著:イアン・タッターソル
他訳:ニキ リンコ

紙版

内容紹介

ビールという扉の先に、こんな豊穣な世界が広がっていたなんて。人も動物も歴史も自然科学も泡まみれにして惹きつけるビールに乾杯!

切っても切れない関係の人類とビール。もはやビールは普遍的な文化そのものなのだ。古代の醸造法へ、人気のクラフトビールへ、著者二人があるときは史料を読みこみ、あるときは世界中を旅して迫っていく。ビールのことなら人類誕生前から現代社会まで、科学的解説とともにお届けする、面白くて意外なお話たちのはじまりはじまり。

目次

はじめに

I 穀物と酵母──太古以来の名コンビ
 1 ビール、自然、そして人間
 2 古代のビール
 3 醸造の歴史
 4 ビール呑みの文化

II (ほぼ)当てはまるビール原論
 5 ビールも分子でできている
 6 水
 7 大麦
 8 酵母
 9 ホップ

III 快楽の科学
 10 発酵
 11 ビールと五感
 12 ビール腹
 13 ビールと脳

IV ビール造りのフロンティア今昔
 14 ビールの系統樹
 15 ビール復活請負人たち
 16 ビール造りの未来

解説 枝葉を広げるクラフトビール──ドレスデンの街角から[吉澤和徳]
文献解題
索引

著者略歴

著:ロブ・デサール
ロブ・デサール(Rob DeSalle) 
分子系統学者。アメリカ自然史博物館サックラー比較生物研究所の学芸員で、微生物学研究のプログラムを担当している。邦訳書に『マイクロバイオームの世界:あなたの中と表面と周りにいる何兆もの微生物たち』(紀伊國屋書店)。イアン・タッターソルとの共著に「ワインの博物誌」、「脳:ビッグバン、行動、信念」がある。ニューヨーク市在住。
著:イアン・タッターソル
イアン・タッターソル(Ian Tattersall) 
古生物学者。アメリカ自然史博物館人類学部門の名誉学芸員。邦訳書に『ヒトの起源を探して:言語能力と認知能力が現生人類を誕生させた』(原書房)、『サルと人の進化論:なぜサルは人にならないか』(原書房)、『最後のネアンデルタール 別冊日経サイエンス127』(日経サイエンス)。ロブ・デサールとの共著に「ワインの博物誌」、「脳:ビッグバン、行動、信念」がある。ニューヨーク市在住。
他訳:ニキ リンコ
ニキ リンコ  翻訳者。訳書にR・デサール、I・タッターソル『ビールの自然誌』(勁草書房、2020年)、I・K・ゾラ『ミッシング・ピーシズ』(生活書院、2020年)、M・バーンバウム『アノスミア わたしが嗅覚を失ってからとり戻すまでの物語』(勁草書房、2013年)、T・キーダ『ヒトは賢いからこそだまされる』(生活書院、2011年)、S・ソルデン『片づけられない女たち』(WAVE出版、2000年)、C・アースキン『モッキンバード』(明石書店、2013年)など。

ISBN:9784326750566
出版社:勁草書房
判型:4-6
ページ数:288ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2020年01月
発売日:2020年01月29日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TDCT