大学での学び方
「思考」のレッスン
監:成城大学共通教育研究センター
著:東谷 護
紙版
内容紹介
高校までの「お勉強」と大学での「学び」はどう違うか。受身型勉強から自ら考え表現する学問的姿勢の架け橋として考える方法を解説。
レポートや論文執筆に際して、書き方以前にそもそも「何をどう書いていいのかわからない」人に向け、問いをたてることの重要性と、どうやって問いをたてるのか、というヒントを具体的に示すテキスト。「自ら考え、表現する」具体的方法を語り口調で解説することにより、高校生・大学生はもちろん、新社会人にも有益な情報を提供する。
目次
はしがき
序――思考への誘(いざな)い
1 「お勉強」からの脱出
2 思考とは何か
3 本書の構成
第1章 思考の準備
1 思考は問うことからはじまる
2 問うことは非日常的行為である
3 問うには意識的訓練が必要である
第2章 「読む」ことから問う
1 複線的に読む
2 知識を得るために読む
3 批判的に読む
第3章 「問う」ための工夫
1 解釈から問う
2 批判から問う
3 発想の転換から問う
第4章 「練習する」ことの大切さ
1 グラフは見るもの、読むもの、問いをたてるもの
2 騙すプレゼンテーションを見抜けるか
3 グラフの読み解きから問いをたてる
第5章 「調べる」ことの二重性
1 「調べる」ことは論証のはじめの一歩
2 「調べる」ことは新たな問いへの第一歩
3 調べたことをどのようにいかすか
第6章 「書く」ことは思考の具体化
1 書くことは考えること
2 アウトラインは思考の筋道
3 論文は問いの論証
おわりに――学びをどのようにいかすか
注
あとがき
索引