社会の道徳
著:ニクラス・ルーマン
訳:馬場 靖雄
紙版
内容紹介
ルーマンは全体社会を道徳的に評価するのではなく、現在の全体社会のなかでの道徳の機能を詳述しようとする。つまり、ルーマンの理論は規範的なものではない。ルーマンの見るところ、デュルケムは社会を評価するモラリストになってしまっている。社会学は「べき論」をなすのではなく、全体社会を記述する能力を高めるべきなのである。
目次
凡例
第一章 分業と道徳──デュルケムの理論
第二章 社会学的パースペクティブから見た規範
第三章 道徳の社会学
第四章 政治家の誠実さと、政治の高度な非道徳性
第五章 政治、民主制、道徳
第六章 経済倫理──それは倫理なのか
第七章 相互行為、組織、全体社会──システム理論の応用
第八章 われわれの社会においてなおも、放棄されえない規範は存在するか
第九章 パラダイム・ロスト──道徳の倫理(学)的反省について
第一〇章 リスクと危険についての了解
第一一章 リスクの道徳と道徳のリスク
編者あとがき
原注
訳注
訳者あとがき
索引
ISBN:9784326602780
。出版社:勁草書房
。判型:A5
。ページ数:432ページ
。定価:4500円(本体)
。発行年月日:2015年04月
。発売日:2015年04月28日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDTQ。