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社会の道徳

著:ニクラス・ルーマン
訳:馬場 靖雄

紙版

内容紹介

ルーマンは全体社会を道徳的に評価するのではなく、現在の全体社会のなかでの道徳の機能を詳述しようとする。つまり、ルーマンの理論は規範的なものではない。ルーマンの見るところ、デュルケムは社会を評価するモラリストになってしまっている。社会学は「べき論」をなすのではなく、全体社会を記述する能力を高めるべきなのである。

目次

凡例

第一章 分業と道徳──デュルケムの理論
第二章 社会学的パースペクティブから見た規範
第三章 道徳の社会学
第四章 政治家の誠実さと、政治の高度な非道徳性
第五章 政治、民主制、道徳
第六章 経済倫理──それは倫理なのか
第七章 相互行為、組織、全体社会──システム理論の応用
第八章 われわれの社会においてなおも、放棄されえない規範は存在するか
第九章 パラダイム・ロスト──道徳の倫理(学)的反省について
第一〇章 リスクと危険についての了解
第一一章 リスクの道徳と道徳のリスク

編者あとがき
原注
訳注
訳者あとがき
索引

著者略歴

著:ニクラス・ルーマン
ニクラス・ルーマン(Niklas Luhmann) 
ビーレフェルト大学名誉教授。1968年から1993年までビーレフェルト大学社会学部教授を務めた。著書は『社会システム』の他、『社会の……』や『社会構造とゼマンティク』のシリーズなど多数。1927年-1998年。

訳:馬場 靖雄
馬場 靖雄(ばば やすお) 
大東文化大学社会学部教授。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。著書に『ルーマンの社会理論』(勁草書房、2001年)。訳書にニクラス・ルーマン『社会の芸術』(法政大学出版会、2004年)ほか多数。

ISBN:9784326602780
出版社:勁草書房
判型:A5
ページ数:432ページ
定価:4500円(本体)
発行年月日:2015年04月
発売日:2015年04月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDTQ