地方創生の総合政策論
“DWCM”地域の人々の幸せを高めるための仕組み、ルール、マネジメント
著:矢尾板 俊平
内容紹介
本書の目的は、「経済」、「政治」、「社会」の3つの軸から、著者自身の地域活性化の体験に基づき、その経験を理論・実証的に体系化することで、今後の「地方創生」の取り組みに向けた政策的インプリケーションを得て、具体的な「地方創生」の制度デザインを提案することである。
目次
目次
はしがき
序章 「安倍一強時代」のはじまり
安倍一強時代と政治環境の変化
総合政策としての地方創生
第1部 経済政策と地方創生
第1章 ハイブリッド・アベノミクスと地方創生
1-1 アベノミクスと日本経済
1-2 物価と賃金
1-3 ハイブリッド・アベノミクスと総合政策
1-4 財政健全化への「この道」
第2章 地方創生という経済政策:ローカルアベノミクスという鎹(かすがい)
2-1 ローカルアベノミクスの2つの「顔」
2-2 アベノミクスの成果は地方経済に波及しているか
2-3 地域経済の競争力の源泉
2-4 クラスター形成と地域中核企業支援
2-5 地域経済の競争力を高めるには
2-6 課題は「供給制約」
第2部 人口問題,地域政策と地方創生
第3章 「地方創生」という「笛の音」
3-1 安倍政権の「一内閣一仕事」
3-2 マジックワードとなった「地方創生」
3-3 ふるさと創生の「幻想」と「まち・ひと・しごと創生」
3-4 少子化対策,「失敗のツケ」
3-5 首都圏への一極集中の「現在地」
3-6 地方創生の「笛の音」の先
第4章 大都市の地方(地域)創生と多核ネットワーク型生活経済圏
4-1 工業(場)等制限法の亡霊
4-2 大阪都構想と改革の蹉跌
4-3 進展する都市の高齢化と移住の問題
4-4 首都圏における都市間ネットワーク経済圏
4-5 待機児童問題に見る自治体間連携の可能性
4-6 衰退を招かないための大都市の地方(地域)創生
第3部 地域づくりと地方創生
第5章 幸せと満足感を育む地域づくり
5-1 「地域活性化」と「地域の持続可能性」
5-2 「幸せな共犯関係」から「納得を生み出す対話」へ
5-3 「不幸せな同居関係」を強いられる地域住民と行政
5-4 「競争」から生み出される「協創」の仕組み:松阪市を事例に
5-5 施策に意見を反映させるための住民アンケート
5-6 選挙だけではない「シルバー民主主義?」現象
5-7 地域づくりは幸せづくり
第6章 地域の幸せを高めるコミュニティマネジメント
6-1 地域づくりを支えるコミュニティ:Destination Welfare Community
6-2 福祉ミックス論とDWC
6-3 「3つの資本」
6-4 人々はどのように「幸せ」と「不安」を感じているのか
6-5 社会への不満と理不尽さと格差
6-6 投票行動と社会参画
6-7 地域の福祉(幸せ)を高めるマネジメント手法
結びに代えて:普遍的な価値を手にするとき
地方創生と規制改革
地方創生と分権改革
Show Up, Dive in, Stay at it
参考文献
索引
ISBN:9784326504367
。出版社:勁草書房
。判型:A5
。ページ数:224ページ
。定価:3000円(本体)
。発行年月日:2017年03月
。発売日:2017年03月30日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPT。