金融と法 Ⅱ
デリバティブ・金融工学
著:大垣 尚司
紙版
内容紹介
先端金融技術のうちデリバティブとその投資商品化について、金融技術やこれを支える理論を直感的にその本質を捉えられるよう説明。
先端金融技術のうち主として市場リスク(投機的リスク)を対象にしたデリバティブとこれを支える金融工学や数理を説明した上で、企業財務とデリバティブの関わりについて周辺領域を含めてできるだけ幅広く説明し、最後にデリバティブの投資商品化という視点から仕組債を中心に説明し、第3部のストラクチャードファイナンスに繋げる。
目次
はじめに
文献略称
法令略称
第1章 総論
1.デリバティブとは何か
2.デリバティブの法技術
3.デリバティブ取引の目的
4.デリバティブの種類
第2章 理論価格と金融工学のつかみ
1.先物の価格決定
2.スワップと先物
3.オプションのペイオフ
4.オプションの価格決定
5.オプションの合成
6.オプション価値の変動とオプション戦略
第3章 企業とデリバティブ①
1.企業と金融リスク管理
2.投資意思決定とリアルオプション
3.資金調達と新株予約権
第4章 企業とデリバティブ②
1.総論:報酬とデリバティブ
2.報酬と企業財務①:給与・賞与・退職金
3.報酬と企業財務②:企業年金とPBO
4.株価連動報酬制度
5.税制とデリバティブ
第5章 仕組債:デリバティブの投資商品化
1.総論
2.仕組債
3.仕組債の基本的な仕組み
4.古典的な仕組債(リパッケージ債)
5.債券・定期預金+デリバティブ型仕組債
6.転換社債の分解と合成
事項索引