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国家をめぐるガバナンス論の現在

編著:秋山 和宏
編著:岩崎 正洋

紙版

目次

はしがき

序章 なぜガバナンスについて論じるのか――政治学の立場から[岩崎正洋]
 1 ガバナンス論の登場
 2 ガバメントからガバナンスへ
 3 民主主義理論とガバナンス論
 4 民主主義とガバナンス

第1章 政権交代と利益誘導政治――民主党政権における利益誘導をめぐる党内ガバナンス[岩井奉信]
 1 はじめに
 2 政権交代と利益誘導政治
 3 自民党政権時代の利益誘導政治
 4 民主党政権誕生に伴う利益誘導政治メカニズムの改変
 5 「純化」路線と利益集団の対応
 6 民主党型利益誘導政治メカニズムの限界
 7 おわりに

第2章 ガバナンスと福祉[矢野聡]
 1 はじめに
 2 福祉との出会い
 3 福祉からみたガバナンス論
 4 社会サービス国家日本
 5 福祉の政治思想
 6 おわりに

第3章 地方政府形態とローカル・ガバナンス[外山公美]
 1 はじめに
 2 アメリカにおける地方政府形態
 3 アメリカにおける地方政府形態の動向とその分析
 4 アメリカにおける地方政府形態とローカル・ガバナンスの連関性
 5 おわりに

第4章 ガバナンスにおける市民参加の可能性[宮本満治]
 1 はじめに――ガバナンスと市民参加
 2 近代の生み出したもの――諸問題と価値観の変化
 3 政府の統治能力の不足とガバナンス
 4 市民参加の可能性
 5 市民参加に関する問題点とそれへの対応策
 6 結びにかえて

第5章 選挙を通してみる市・区長像――1990年代以降の実態[秋山和宏]
 1 はじめに
 2 選挙概観
 3 当選者の属性
 4 選挙の実態

第6章 地方分権改革による効率的公共財供給とガバナンス――三位一体の改革による都道府県住民への影響を中心に[斎藤英明]
 1 ガバナンスと地方分権推進の関係
 2 地方分権の優位性と日本の分権改革
 3 公共財供給と都道府県住民の受益の推移
 4 帰着分析から見たガバナンス評価

第7章 民主化の成功と失敗――民主的ガバナンスを考えるために[岩崎正洋]
 1 民主化の成功と失敗
 2 民主化の諸段階
 3 民主化の段階とアクター
 4 民主化の成否にかかわる要因

終章 国家をめぐるガバナンス――総括と展望[岩崎正洋]
 1 国家をめぐる視角
 2 本書の総括
 3 今後の課題

人名索引
事項索引

著者略歴

編著:秋山 和宏
日本大学教授
編著:岩崎 正洋
岩崎 正洋(いわさき まさひろ)

日本大学法学部教授。東海大学大学院政治学研究科博士課程後期修了。博士(政治学)。著書に『比較政治学入門』(勁草書房、2015)、『日本政治とカウンター・デモクラシー』(共編著、勁草書房、2017)、『議会制民主主義の揺らぎ』(編著、勁草書房、2021)、『ポスト・グローバル化と政治のゆくえ』(編著、ナカニシヤ出版、2022)、『命か経済か』(編著、勁草書房、2023)ほか。

ISBN:9784326302109
出版社:勁草書房
判型:A5
ページ数:200ページ
定価:3500円(本体)
発行年月日:2012年06月
発売日:2012年06月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JP