分析哲学の起源
著:マイケル・ダメット
訳:野本 和幸
紙版
内容紹介
分析哲学の基本的アイデアとは何であり、どのように形成されたのか。19?20世紀の哲学の文脈に探り、現象学との同根性を示す。
分析哲学のルーツは、中央ヨーロッパのドイツ語圏の哲学的著作にあった。ナチズムが哲学者・科学者を大西洋の向こうへ追いやったことによって見えなくなった分析哲学の起源を明らかにし、対立すると見なされがちな現象学と実は同根であることを指摘。分析哲学の基本的アイデアがどのように形成され展開されたかを吟味し評価する。
【原著】Michael Dummett, Origins of Analytical Philosophy (Harvard University Press, 1993)
目次
序
凡例
第一章 思想家の歴史と思想史
第二章 言語への転回
第三章 真理と意味
第四章 心のなかから思想を追放すること
第五章 ブレンターノの遺産
第六章 意味についてのフッサールの見解
第七章 指示を欠いた意義
第八章 ノエマと観念論
第九章 フレーゲの知覚論
第十章 思想を把握すること
第十一章 フッサールの知覚論:意味の一般化
第十二章 原思想
第十三章 思想と言語
第十四章 結論:方法論か主題か
付録 インタヴュー
訳者解説[野本和幸]
訳者あとがき[野本和幸]
索引
ISBN:9784326101245
。出版社:勁草書房
。判型:A5
。ページ数:320ページ
。定価:4500円(本体)
。発行年月日:1998年12月
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDTL。