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未来へつなぐ デジタルシリーズ 27

コンピュータネットワーク概論 第2版

監:水野 忠則
他著:水野 忠則
他著:太田 賢

紙版

内容紹介

 我々が当たり前のものとして使用しているインターネットは、コンピュータ技術と通信技術の融合によって生まれたコンピュータネットワークから発展したものである。そして、電話機能、データ通信機能など、従来個別に提供されていたサービスを統合して利用できるようになってきている。まさにインターネットによって、新しい情報化社会が実現されてきている。このような社会変化に示されるように、コンピュータネットワークはすでに日常生活の営みにおいてすべての基盤となっており、その技術はますます重要となっている。本書は時々刻々と発展するコンピュータネットワークについて、基本となる技術をまとめている。
 初版から10年余りが過ぎ、その間、技術革新は進展し、ネットワーク技術もより高度になった。第2版にあたっては、初版(2014年)以降に出現した新技術を取り入れ、今後のネットワーク論に役立つ内容とした。
 本書は理系のみならず文系の大学学部学生も対象としており、コンピュータネットワークの基礎・応用技術について図を多用しながら丁寧に解説した入門書である。各章の最初にその章のポイントやキーワードを示して予め内容が概観できるようにし、章の終わりには演習問題を載せて理解度の確認を行えるようにした。
 なお本書は「基本情報技術者試験」におけるコンピュータネットワークの出題内容をすべて満足している。本書を学ぶことでさらに発展的な内容にも進んでいけるであろう。

目次

第1章 序論
1.1 コミュニケーション
1.2 コンピュータシステムの発展
1.3 コンピュータネットワークの発展
1.4 分散処理システム
1.5 移動固定融合ネットワーク
1.6 システムの信頼性

第2章 ネットワーク基本技術
2.1 コンピュータネットワークの基本的な考え方
2.2 OSI参照モデルと基本機能
2.3 TCP/IP参照モデルと基本機能
2.4 5階層ネットワーク参照モデル
2.5 ネットワークアーキテクチャ基本技術

第3章 物理層と交換方式
3.1 通信伝送路
3.2 データ伝送
3.3 公衆電話網
3.4 交換技術

第4章 データリンク層
4.1 データリンクとは
4.2 誤り制御
4.3 データリンクプロトコル
4.4 ビット・バイト詰め
4.5 データリンクプロトコルの事例

第5章 LAN技術
5.1 LANの概要
5.2 LAN参照モデル
5.3 メディアアクセス制御プロトコル
5.4 LANの高速化
5.5 トラフィックの分割とVLAN
5.6 情報家電ネットワーク
5.7 ネットワーク相互接続

第6章 ネットワーク層
6.1 ネットワーク制御
6.2 インターネットプロトコル(IP)
6.3 IPの補助プロトコル
6.4 インターネットにおける経路制御
6.5 SDN技術

第7章 トランスポート層
7.1 トランスポート層の役割
7.2 UDP
7.3 TCP
7.4 その他のトランスポートプロトコル
7.5 ネットワークの性能

第8章 アプリケーション層―ドメイン管理
8.1 IPアドレスとドメイン名
8.2 ドメイン名の構成
8.3 ドメイン名の階層構造と種類
8.4 DNSの仕組み
8.5 DNSサーバの動作確認
8.6 ドメインリソースレコード(RR)
8.7 DNSのセキュリティ上の脅威

第9章 アプリケーション層―Webと電子メール
9.1 Webサービス
9.2 電子メール

第10章 アプリケーション層―メディア通信とコンテンツ配信
10.1 マルチメディアデータ
10.2 データ圧縮
10.3 ストリーミング
10.4 コンテンツ配信

第11章 ワイヤレスネットワーク
11.1 ワイヤレス通信の発展
11.2 無線チャネル割当方式
11.3 多重アクセス方式
11.4 地上系移動通信ネットワーク
11.5 ユビキタスネットワーク

第12章 ネットワークセキュリティ
12.1 暗号
12.2 認証
12.3 悪意のあるソフトウェア
12.4 攻撃方法
12.5 ネットワークにおける安全対策

索  引

ISBN:9784320125766
出版社:共立出版
判型:B5
ページ数:304ページ
定価:2900円(本体)
発行年月日:2024年03月
発売日:2024年03月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:UTP
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:UTD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:UTN