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伝熱学

―基礎と要点―

著:菊地 義弘
著:松村 幸彦

紙版

内容紹介

温度差に基づく熱の移動現象を伝熱とよび,この伝熱現象を扱う学問が伝熱学である。伝熱学は,温度の非平衡を前提として,温度の空間分布やその時間変化,あるいは熱の移動速度を議論の対象とする。それらを基礎からやさしく解説している。

目次

第1章 伝熱学の基礎
1.1 伝熱とは
1.2 単位
1.3 伝熱の基本形態
練習問題

第2章 熱伝導
2.1 熱伝導方程式
2.2 熱伝導問題の境界条件
2.3 1次元定常熱伝導
2.4 発熱を伴う熱伝導
2.5 熱通過率
2.6 フィンの熱伝導
2.7 2次元定常熱伝導
2.8 非定常熱伝導
2.9 熱伝導の数値解析
練習問題

第3章 流体の力学
3.1 連続の式
3.2 運動方程式
3.3 ベルヌイの定理
3.4 エネルギーの式
3.5 境界層
3.6 境界層の運動方程式
3.7 境界層のエネルギー方程式
練習問題

第4章 強制対流熱伝達
4.1 平板に沿う層流の熱伝達
4.2 積分法による熱伝達率の近似計算
4.3 円管内の層流熱伝達
4.4 円管内の十分発達した領域の層流熱伝達
4.5 乱流における境界層方程式
4.6 乱流境界層の一般速度分布
4.7 運動量輸送と熱輸送のアナロジー
4.8 強制対流熱伝達に関する実用式
練習問題

第5章 自然対流熱伝達
5.1 垂直平板に沿う自然対流の層流熱伝達
5.2 積分法による近似解
5.3 垂直平板に沿う自然対流の乱流熱伝達
5.4 水平平板と傾斜平板まわりの自然対流熱伝達
5.5 水平円柱および球のまわりの自然対流熱伝達
5.6 密閉層内の自然対流熱伝達
5.7 表面張力による対流
練習問題

第6章 沸騰熱伝達
6.1 沸騰現象とその分類
6.2 沸騰曲線
6.3 気泡核の生成と沸騰開始
6.4 沸騰熱伝達に及ぼす諸因子の影響
6.5 プール沸騰
6.6 流動沸騰
練習問題

第7章 凝縮熱伝達
7.1 垂直面上の膜状凝縮
7.2 水平円管外表面の膜状凝縮
7.3 膜状凝縮熱伝達に及ぼす諸因子の影響
7.4 滴状凝縮
練習問題

第8章 放射伝熱
8.1 熱放射の基礎
8.2 黒体面間の放射伝熱
8.3 灰色面間の放射伝熱
8.4 気体の放射伝熱
練習問題

第9章 熱交換器
9.1 熱交換操作
9.2 熱収支に基づく入口出口温度の決定
9.3 熱通過率,汚れ係数
9.4 対数平均温度差
9.5 熱交換器の形態
9.6 対数平均温度差の補正係数
9.7 熱交換器の設計手順
練習問題

第10章 アナロジー
10.1 物質移動
10.2 運動量移動
10.3 熱移動,物質移動,運動量移動の間の対応
10.4 アナロジー
10.5 抵抗係数
10.6 アナロジーの一般化
練習問題

参考書
付録
索引

ISBN:9784320081567
出版社:共立出版
判型:A5
ページ数:212ページ
定価:2900円(本体)
発行年月日:2006年10月
発売日:2006年10月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TBC