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基礎 火災現象原論

著:J. G. Quintiere
訳:大宮 喜文
訳:若月 薫

紙版

内容紹介

本書は、米国のThe Bureau of Alcohol、 Tobacco、 and Firearms (BATF)の火災調査員に行われる教育課程で使用された講義資料から生まれたものである。また、この講義資料の一部は米国政府Federal Law Enhancement Training Center (FLETC)の後援のもと、州や地方自治体の火災調査員への教育プログラムでも使用されている。初めに火災の概念として、拡散火炎、予混合火炎、燻焼、自然着火を論じ、伝熱工学、着火、火炎伝播、燃焼速度なども述べられている。数式は本書を読む読者が実際に使って、火災を定量的に考える概念を植え付けられるように掲載してある。

目次

第1章 火災科学のあゆみ
はじめに
火災における火とは何か
自然火災
アメリカ合衆国内の火災
火災研究
火災現象の視覚化
科学表記法
まとめ

第2章 火の性質と燃焼
はじめに
火とその構成
拡散火炎
燻焼
自然燃焼
予混合火炎
まとめ

第3章 伝熱
はじめに
定義と概念
伝熱の形態
熱流束の閾値
まとめ

第4章 着火
はじめに
引火と自然発火
固体燃料の着火時間
まとめ

第5章 火炎伝播
はじめに
定義
理論
固体表面上の伝播
多孔質固体を介した伝播
液体の伝播
標準的な火災伝播速度
標準試験法
まとめ

第6章 燃焼速度
はじめに
定義と理論
単位面積あたりの最大燃焼速度
発熱速度,Q
さまざまな物品の実験結果
火災成長速度
まとめ

第7章 火災プルーム
はじめに
乱流火災プルーム
火炎高さ
火災プルーム温度
火炎高さと温度の計算
まとめ

第8章 燃焼生成物
はじめに
燃焼生成物の範囲
収率
濃度
危険を引き起こす原因
まとめ

第9章 区画火災
はじめに
火災成長の段階
火災に起因する流れ
区画内の気流
単室火災解析
煙温度
閉鎖的空間での燻焼
まとめ

第10章 火災科学の応用
はじめに
火災安全設計
性能規定
火災調査の例
数値計算による火災モデル
まとめ

付録 本文中の数式

索引

ISBN:9784320077034
出版社:共立出版
判型:B5
ページ数:216ページ
定価:3500円(本体)
発行年月日:2009年04月
発売日:2009年04月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TQ