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誰にもわかる音環境の話 騒音防止ガイドブック

改訂2版

著:前川 純一
著:岡本 圭弘

紙版

内容紹介

初版発行より22年が経ち、その間に社会情勢は大きく変化した。環境基準が改正され、音の問題についても騒音の測定評価法が基本から変わり、住宅性能評価制度ができ、大規模小売店舗の計画時には予め環境影響評価を要求されるなど音環境の問題はますます身近になってきている。このような新制度に対応するため、多くの騒音対策の実務にあたる音響技術者が必要となってきた。これから音環境問題に携わる方々にやさしい手引書となるよう "数式よりイラストで" という本書の方針を踏襲しつつ改訂をした。生活をとりまく音環境の問題について専門的に扱う建築関係技術者、音響関係技術者は勿論、音に関心を高めておられる多くの市民の方々にも役立つ実務書。

目次

I編 音環境はどのように調べるか
1章 音環境と騒音・振動
1.1 騒音とは
1.2 振動と低周波空気振動

2章 騒音・振動の "ものさし"
2.1 デシベルのはなし
2.2 デシベルの計算法

3章 騒音の測定と評価
3.1 音の強さと大きさ
3.2 騒音レベル
3.3 騒音レベルの測定
3.4 周波数分析と評価
3.5 作業環境の騒音測定と聴覚保護

4章 環境振動の測定
4.1 振動レベル
4.2 振動の測定と分析

5章 建築物の音響測定と評価
5.1 遮音性能の測定と評価
5.2 床衝撃音の測定と評価
5.3 住宅性能表示制度
5.4 その他の建築音響特性

6章 騒音・振動の伝わり方
6.1 空気音と固体音
6.2 空気音の伝搬と減衰
6.3 環境振動の伝搬と減衰

7章 環境の基準と影響評価
7.1 環境基準と規制基準
7.2 環境影響評価

II編 騒音・振動を防ぎ,音環境を守るにはどうするか
8章 騒音・振動防止計画の基本方針
8.1 計画の順序
8.2 騒音減衰量の求め方
8.3 騒音防止計画の流れ

9章 伝搬経路対策
9.1 伝搬形態別の対策
9.2 配置計画

10章 遮音計画
10.1 遮音計画の基本的考え方
10.2 防音壁による遮音
10.3 空気音の遮音
10.4 固体音の遮音
10.5 遮音材料の選択と計画上の注意
10.6 遮音計画の流れ

11章 吸音計画
11.1 吸音計画の基本的考え方
11.2 吸音の効果
11.3 吸音材料
11.4 吸音計画の流れ

12章 振動防止計画
12.1 防振の基本的考え方
12.2 建設工事の振動防止
12.3 機械防振の防止
12.4 防振材の正しい使い方

III編 換気と空気調和はどうするか
13章 換気の基本計画
13.1 換気空調の計画
13.2 換気量の基準
13.3 換気方式と空気調和
13.4 換気空調設備の防音計画
13.5 防音計画と換気計画
13.6 換気計画の流れ

14章 換気空調設備の消音
14.1 消音の基本計画
14.2 ダクトの消音
14.3 ダクト外壁の防音と防振
14.4 送風装置の防音と防振
14.5 自然換気消音箱
14.6 配管類の防音と防振

IV編 いろいろな建物の音環境
15章 学校・集会施設
15.1 基本的事項
15.2 敷地と配置計画
15.3 建築諸計画
15.4 多目的ホールの計画
15.5 学校防音工事の例

16章 病院・診療所
16.1 基本的事項
16.2 敷地と配置計画
16.3 建築諸計画
16.4 医療施設の音環境

17章 オフィス・事務室
17.1 基本的事項
17.2 建築諸計画
17.3 室内諸計画

18章 工場・作業場
18.1 基本的事項
18.2 敷地と配置計画
18.3 建築諸計画
18.4 工場・作業場の音環境

19章 集合住宅・ホテル
19.1 基本的事項
19.2 敷地と配置計画
19.3 建築諸計画
19.4 集合住宅・ホテルの音環境

20章 木造住宅
20.1 基本的事項
20.2 間取りと防音計画
20.3 建築諸計画
20.4 改造防音計画
20.5 換気・冷暖房計画
20.6 住宅の音環境

V編 建設作業の音環境
21章 工事現の音環境
21.1 建設作業の騒音防止
21.2 完成後の効果達成
21.3 建設作業の騒音・振動規制

22章 工事現場チェック事項

付録 関係法規・JIS一覧

ISBN:9784320076914
出版社:共立出版
判型:A5
ページ数:212ページ
定価:3200円(本体)
発行年月日:2003年02月
発売日:2003年02月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AMC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:TNK