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造形ライブラリー 08

論より実践 建築修復学

著:後藤 治
監:古山 正雄

紙版

内容紹介

歴史的建造物を保存活用していくことは,少子高齢化対策や観光による地域の活性化政策のなかで,今後の需要の増加が見込まれるもののひとつである。本書は,そうした歴史的建造物の保存修復を,その実務の手順(調査,計画・設計,施工,記録)に沿って解説した入門書である。実務にかかわる理論と法制度についてもあわせて紹介している。本書の対象とした歴史的建造物は,国宝・重要文化財のような特殊なものだけではなく,歴史的町並を形成する古民家のような各地域に身近にある建造物も含めている。これまで,国宝,重要文化財の修復を紹介した書籍や古民家の再生を扱った書籍はいくつか発刊されているが,両者を広く対象とした点に特徴がある。

目次

序章 歴史的建造物の修復を学ぶ前に

1章 調査
1.1 図面の作成
1.2 歴史調査
1.3 破損調査
1.4 その他

2章 計画・設計
2.1 保存活用計画
2.2 防災計画
2.3 特別な手法,工夫
2.4 プロジェクトマネジメント

3章 施工
3.1 修復と伝統技術
3.2 各部工事

4章 記録
4.1 処方箋としての記録   
4.2 記録による保存  
4.3 修理工事報告書

終章 実務と理論,法制度
5.1 世界文化遺産のガイドライン
5.2 ヴェネチア憲章
5.3 各国での修復の基準と考え方
5.4 日本における歴史的建造物と法制度
5.5 生産体制の確保と法制度

参考文献・参考資料
特許一覧
索引
おわりに

ISBN:9784320076839
出版社:共立出版
判型:B5変
ページ数:198ページ
定価:3900円(本体)
発行年月日:2019年04月
発売日:2019年04月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AB