巨大地震と大規模構造物
長周期地震動による被害と対策
著:太田 外氣晴
著:座間 信作
紙版
内容紹介
2003年9月26日、十勝沖地震M8.0が発生して、石油タンクの火災が発生した。その火災は2基に留まったものの、全体の被害は大きく、今後に大きな課題が残された。火災の発生原因は、一般的にはまだ良く知られていない「長周期地震動」によるものであった。
本書では、この「長周期地震動」の発生要因や性質、実際にどのような被害をもたらすかについて解説した。地震関連を扱う書物で、「長周期地震動」を主眼においてまとめた初のもの。
目次
第1編 巨大地震と長周期地震動
1.2003年十勝沖地震とその地震動
2.超高層ビル設計と長周期地震動研究の足どり
3.巨大地震の想定と長周期地震動
第2編 石油タンクのスロッシング
4.十勝沖地震による石油タンクの被害
5.石油タンクのスロッシング被害例と実験
6.巨大地震による石油タンクの被害予想
7.石油タンク被害の防止対策
第3編 超高層ビルの揺れ
8.超高層ビルの耐震設計
9.過去の地震・強風による超高層ビルの揺れ
10.想定巨大地震による超高層ビルの揺れの推定
11.安心・安全のための方策
第4編 関連する諸問題と設計基準類
12.近年の被害地震
13.地震防災に関する国の調査研究
14.耐震設計基準類
15.結び