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システム生物学がわかる!

セルイラストレータを使ってみよう(CD-ROM付)

著:土井 淳

紙版

内容紹介

 最近、「システム生物学」という、何やら訳のわからない言葉が生物学の世界に飛び交いだした。英語では"Systems Biology"といって、システムが複数形になっている。これはゲノム解読後の生命科学の新たなチャレンジで、「生命をシステムとして理解しよう」というものだ。こう言われてもいったい何なのだろう? シグナル伝達経路、遺伝子制御ネットワーク、代謝経路などなど、コンピュータを使っていったい何ができるのだろう?
 こうした疑問と不安をもった人は、本書を読みつつ、付録のCD-ROMに入っているセルイラストレータというソフトの簡易版を利用しながら学習すれば、複雑な生命システムのモデル作りとシミュレーションができる能力がつく。微分方程式やプログラミングなどまったく知らなくてもよく、大学の学部や専門学校で生物系の半年~1年コースなどで使えるようになっている。 http://www.cellillustrator.com からお試し版をダウンロードすれば、さらに新たな挑戦へ意欲が湧いてくる。

目次

第1章 序論
1.1 細胞の中で起きていること
1.2 細胞内の反応とパスウェイ

第2章 パスウェイのデータベース
2.1 パスウェイデータベースの紹介
2.2 パスウェイを表示するソフトウェアの紹介
2.3 パスウェイをとりまく表記規則

第3章 パスウェイシミュレーションソフトウェア
3.1 シミュレーションソフトウェアの裏側
3.2 シミュレーションのソフトウェア紹介

第4章 セルイラストレータをはじめよう
4.1 セルイラストレータのインストール
4.2 セルイラストレータの基本概念
4.3 セルイラストレータのはじめ方とモデルの編集方法
4.4 モデルの実行方法
4.5 シミュレーション規則
4.6 絵つきエレメントを用いたパスウェイのモデル化
4.7 セルイラストレータによるパスウェイのモデル作り
4.8 まとめ

第5章 パスウェイ表現とシミュレーション
5.1 シグナル伝達経路のモデル作り
5.2 代謝系のモデル作り
5.3 遺伝子制御ネットワークのモデル作り
5.4 まとめ

第6章 いろいろなパスウェイ
6.1 パン酵母の遺伝子ネットワーク
6.2 遺伝子ネットワークの解析方法
6.3 まとめ

ISBN:9784320056589
出版社:共立出版
判型:B5
ページ数:152ページ
定価:3500円(本体)
発行年月日:2007年07月
発売日:2007年07月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PS