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遺伝子から生命をみる

分子生物学の誕生と発展

著:関口 睦夫

紙版

内容紹介

近年、DNAの構造が明らかにされ、「遺伝子の働きをもとにして生命活動を理解しよう」とする研究が深まっている。それらの研究の進歩はめざましく、研究成果も著しいものがあり、大学における分子生物学の教科書などに多くのことが記述されている。しかし、それらは教科書という性質上、問題の本質を掘り下げた記述とはなっていない。問題の本質を把握するには、その研究のプロセスで発表された重要な原著論文を読み、研究の過程をたどるのが最も有効である。しかし、広範な分子生物学の課題について原著論文を読み解くことは、初学者にとって難しいことである。そこで、本書は近年の分子生物学の歩みの中で重要な意義を持ついくつかの課題に焦点をしぼり、特に重要と思われる論文について記述しながら新しい概念の形成に至る道筋をできるだけわかりやすく解説した。

目次

1 生命の謎を探る
1.1 遺伝子からタンパク質へ
1.2 遺伝子を操作する
1.3 タンパク質複合体の働き

2 生命を動かすタンパク質
2.1 タンパク質の働きと高次構造
2.2 タンパク質の立体構造をどう解くか
2.3 タンパク質複合体を捉える
2.4 タンパク質構造研究の新たな方向

3 ゲノムからプロテオミクスへ
3.1 タンパク質の機能を予測する
3.2 ゲノムから何がわかるか
3.3 タンパク質複合体の働きを探る

4 生命活動の本質にせまる
4.1 細胞増殖の異常としてのがん
4.2 脳の働きを知る
4.3 生命活動を操作する

ISBN:9784320056305
出版社:共立出版
判型:A5
ページ数:208ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2006年04月
発売日:2006年04月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PSB