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シリーズ・ニューバイオフィジックス 4

生体膜のダイナミクス

著:八田 一郎
著:村田 昌之

紙版

内容紹介

最近、ドメイン形成や多形構造など、集団として挙動することによってはじめて現れる脂質膜の物性・ダイナミクスが、多くの生体膜の形態形成・機能発現に関与していることが注目されている。今までシンガー&ニコルソンモデルにイメージづけられた「流動的で均一な」生体膜の概念を刷新し、「生体膜とは、特定の機能ドメインを持った、二次元的にも三次元的にもヘテロな構造体であり、流動的な状態とヘテロで硬い状態とのダイナミックな位相変化が、細胞のいろいろな生理機能発現に関わっている」という新しい概念を示した。

目次

第1章 脂質膜の物性
1-1 脂質膜におけるドメイン構造形成
1-2 脂質の多形構造
1-3 膜タンパク質の結晶化

第2章 脂質膜における分子識別
2-1 脂質膜上における分子認識
2-2 生体膜上における分子認識:タンパク質の透過膜システム

第3章 細胞膜の構造と機能発現
3-1 脂質膜のダイナミクスと細胞機能
3-2 細胞内小胞輸送ネットワークにおけるゴルジ体のダイナミクス
3-3 細胞膜タンパク質と膜骨格・細胞骨格の相互作用
3-4 シナプスの膜裏打ち構造と情報伝達
3-5 細胞膜の変形と細胞応答

索引
用語解説索引

ISBN:9784320055438
出版社:共立出版
判型:A5
ページ数:212ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2000年09月
発売日:2000年08月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PSB