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新・生態学への招待

生物保全の生態学

著:鷲谷 いづみ

紙版

内容紹介

大気・水・土壌の汚染、異常気象などによる自然災害の多発、生物における原因不明の奇病の発生と地球環境は日々変化している。そうした中で生物の生存(種の保存)が危ぶまれ、保全生態学の必要性が重要視されている。
そうした環境保全のための事 業やアセスメント、あるいは様々な活動・実践にあたっている、またこれらを学ぼうとし ている読者に役立てていただくことを念頭において、保全生態学の基礎的な見方や考え方を多くの具体的な事例を紹介しながら、生物保全の重要性を平易に述べている。

目次

1.生物多様性と健全な生態系:目標と現状

危機の徴

健全な生態系とその持続性

評価の基準としての「持続可能性」

生物多様性の危機と地球環境

進化が形作った「生物多様性」

二つ目標実現のためになすべきこと

2.生物多様性の危機の現状と要因

生物多様性の危機の現状

生物多様性の危機をもたらすもの

生息・生育場所の喪失,分断,孤立化

侵入生物の影響

3.生態系の健全性とその喪失

生態系とは何か

生態系の機能や安定性と生物多様性

生息・生育場所の分断・孤立化が生態系に及ぼす影響

生物学的侵入がもたらす生態系の変質・崩壊

生態系のネットワークを崩す可能性のある生物利用

4.絶滅過程の科学:個体群の衰退と絶滅

希少性と絶滅

衰退しつつある個体群

個体群の存続可能性の予測

個体群存続可能性分析

遺伝的変異とメタ個体群および絶滅

5.生物多様性保全のための管理と計画

地域の生物多様性保全のための二つの戦略

遺伝的多様性を保全するための管理

個体群の管理

生物多様性保全のための保護地域

生態系管理と順応的管理

順応的管理を取り入れた生態系管理・復元プログラム

森林の生態的管理の計画と実践

日本列島における生態系管理

6.個体群や植生の復元

個体群の復元

生活域の生物多様性の保全のために必要とされる復元

ISBN:9784320055292
出版社:共立出版
判型:A5
ページ数:184ページ
定価:2300円(本体)
発行年月日:1999年01月
発売日:1999年01月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PSAF