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基礎高分子科学

改訂版

監:妹尾 学
他著:澤口 孝志
他著:清水 繁

紙版

内容紹介

本書は大学学部における高分子科学の教科書・参考書である。現在,高分子材料の利用は広範・多岐にわたり,高分子自身の物質としての興味もあって,高分子科学は自然科学の分野において非常に重要な位置を占めるようになっている。高分子科学がもつ広範な内容を,基礎的な観点から,かつ統一的な視野にたって理解できるよう,高分子科学の現在の姿を正確かつ簡潔に,体系的にまとめたものである。とくに21世紀の課題である地球環境保全に向けて果たすべき高分子の役割について強調している。

目次

1章 高分子概説
1.1 高分子の歴史
1.2 高分子とは何か
1.3 高分子の分類
1.4 高分子の特徴
1.5 高分子の特性解析
1.6 高分子の原料と生産方式
1.7 生成(重合)反応の分類と高分子材料概観
1.8 高分子の成形加工
1.9 資源循環型社会構築に向けて

2章 高分子の合成
2.1 合成反応の分類と特徴
2.2 逐次重合
2.3 連鎖重合
2.4 ブロック共重合体,グラフト共重合体,高分子ゲル

3章 高分子の反応
3.1 高分子反応とは
3.2 高分子反応の分類と特徴
3.3 高分子の分解

4章 高分子の分子特性と溶液の性質
4.1 高分子鎖の形態
4.2 高分子溶液の性質

5章 固体高分子の基礎特性
5.1 ガラス転移
5.2 結晶
5.3 粘弾性体とは
5.4 液体の粘性
5.5 静的粘弾性
5.6 動的粘弾性
5.7 分布関数
5.8 ゴム弾性
5.9 誘電緩和
5.10 誘電特性と光学機能

6章 合成高分子の材料特性
6.1 高分子材料とは
6.2 合成樹脂(プラスチック)
6.3 合成繊維
6.4 合成ゴム
6.5 ポリマーアロイ
6.6 ポリマーコンポジット
6.7 機能性高分子材料
6.8 高分子の成形加工

7章 天然高分子
7.1 有機天然高分子
7.2 生体高分子
7.3 無機天然高分子

付録
付録1 年表=高分子の科学技術史における主な発見と発明
付録2 高分子物質の名称の略記号
付録3 高分子の生産量と主な用途別分類
付録4 プラスチックのマテリアルフロー図
付録5 基礎定数表

ISBN:9784320044937
出版社:共立出版
判型:A5
ページ数:384ページ
定価:4200円(本体)
発行年月日:2018年10月
発売日:2018年10月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PNR