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素粒子物理学

著:井上 研三

紙版

内容紹介

本書は素粒子論の解説としては,正統的な教科書ではない。と言うのも,素粒子物理学は場の量子論という言葉で書かれており,これを完全に理解しようとするには,形式的・複雑な概念の理解が相当要求される。そのため,多くの学生は素粒子物理学の一番魅力的な部分にたどり着く前に力尽きてしまうことが多い。その上,場の量子論・素粒子物理学の両方を説明する本にしようとすると非常に長くなってしまうか,中途半端な説明になってしまいがちである。したがって,本書では素粒子物理学とはどういうものなのかという概念を理解するために,場の理論を使わず運動方程式で素粒子物理学の標準理論が理解できるよう書かれている。この本を読んだ後に場の量子論を勉強し,もう一度本書を見直すといろいろな事がつながって,深く理解できるだろう。

目次

まえがき
第1章 序章
第2章 基本構成子と力
第3章 素粒子の反応の基礎
第4章 ハドロンの反応
第5章 クォークやグルーオンを見る
第6章 ゲージ原理
第7章 量子色力学
第8章 空間反転と荷電共役
第9章 クォーク・フレーバーとアイソスピン
第10章 素粒子の弱い相互作用
第11章 終章
付録A 場の量子論概説
あとがき

ISBN:9784320034792
出版社:共立出版
判型:A5
ページ数:216ページ
定価:3500円(本体)
発行年月日:2011年10月
発売日:2011年10月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PHM