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宇宙物理学

著:桜井 邦朋

紙版

内容紹介

 宇宙物理学とは、宇宙物理的諸現象について得られた多種多様な観測結果を、現代物理学の理論と研究方法を駆使して分析し、得られた結果に対し理論的な説明や解釈を与えることを試みることである。
 地球の大気圏外から宇宙の果てにまでわたる空間で起こっている宇宙物理学的諸現象にともなって発生した電磁放射と、宇宙線ほかの高エネルギー粒子群がもたらす特性を詳しく観測することにより、現象の本質を解き明かす。

目次

プロローグ ―宇宙物理学とは

1.宇宙物理学にかかわる基本的な観測事実
1.1 星(恒星)と星間物質
1.2 星団
1.3 銀河と活動銀河
1.4 元素組成
1.5 高エネルギー現象
1.6 宇宙

2.宇宙物理学諸現象にかかわる素過程
2.1 素粒子間の素過程
2.2 原子核間の素過程
2.3 電磁的な素過程
2.4 粒子集団にみられる素過程
2.5 重力の作用

3.星の構造と進化
3.1 星の構造―平衡の条件
3.2 星の大気
3.3 エネルギーの伝達機構
3.4 対流
3.5 熱核融合反応(熱核反応)
3.6 太陽ニュートリノ問題
3.7 星の誕生―原始星
3.8 主系列星
3.9 主系列星以後
3.10 白色矮星
3.11 超新星現象
3.12 元素の起源
3.13 星の脈動
3.14 惑星状星雲
3.15 太陽や星からの風

4.極限状態にある星と高エネルギー現象
4.1 相対論的な星の構造
4.2 中性子星
4.3 パルサー
4.4 ブラックホール
4.5 X線星
4.6 γ線星

5.宇宙物理的な高エネルギー現象
5.1 高エネルギー現象とは何か
5.2 宇宙線
5.3 電波放射―電子成分の働き
5.4 高エネルギー電磁放射―X線とγ線
5.5 γ線バースト

6.銀河と銀河団
6.1 銀河の基本的性質
6.2 天の川銀河の構造
6.3 銀河の進化
6.4 銀河の集団
6.5 超銀河団

7.宇宙の創造と進化―宇宙論の世界
7.1 宇宙の基本的性質
7.2 宇宙の構造
7.3 宇宙の創造と進化
7.4 宇宙論が目指すもの

エピローグ
さらに深く学ぶために
参考文献
付録
索引

ISBN:9784320034433
出版社:共立出版
判型:A5
ページ数:184ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2006年11月
発売日:2006年11月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PG
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:TTD