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基礎と演習 理工系の力学

著:高橋 正雄

紙版

内容紹介

 理工系学部初年度大学生向けの,力学のテキストである。姉妹書である『基礎と演習 理工系の電磁気学』と同様の精神のもと,様々な工夫を凝らして,わかりやすく解説している。
 まず,説明を2ページの見開きでまとめる構成をとり,情報が頭に入りやすいように工夫されている。また,300以上の図を用い,諸概念を理解しやすくなっている。さらに,50以上の例題,150を越える演習問題を用意し,それらを実際に解くことで,より深い理解が得られる。章立ても細かく設け,現在何を学習しているかを明確にし,また説明が細かく行き届くように配慮されている。また,力学に関する歴史的な背景などが,コラムとして紹介されている。
 各分野における平易な解説はもちろんのこと,必要となる数学の基礎知識も補充できるようになっており,理工系の大学に入学してはじめて力学を学ぶ学生にとっても,好適のテキストとなろう。

目次

第I部 力と運動
第1章 三角比とベクトル
1.1 三角比
1.2 三角比の拡張
1.3 ベクトル
1.4 ベクトルの例題

第2章 力のはたらき
2.1 いろいろな力
2.2 力の表し方とはたらき
2.3 力のつり合い(1)
2.4 力のつり合い(2)

第3章 運動の表し方(1)
3.1 等速度運動と等加速度運動
3.2 等加速度運動の例―落下運動
3.3 平面運動―放物運動

第4章 運動の表し方(2)
4.1 微分法と積分法
4.2 速度・加速度と微積分(一般の場合)
4.3 微積分を使った運動の説明

第5章 運動の法則
5.1 運動の3法則
5.2 ニュートン力学の体系
5.3 運動方程式のたて方
5.4 簡単な運動の例―動摩擦力がはたらく場合

第6章 問題演習(力と運動)

第II部 エネルギーと運動量
第7章 仕事
7.1 仕事の概念
7.2 積分を使った仕事の表現
7.3 ベクトルの内積と積分を使った仕事の表現

第8章 仕事とエネルギー
8.1 仕事と運動エネルギーの関係
8.2 保存力と位置エネルギー

第9章 力学的エネルギー保存の法則
9.1 力学的エネルギー保存の法則
9.2 重力がはたらく場合の例
9.3 弾性力がはたらく場合の例
9.4 力学的エネルギー保存の法則が成り立たない場合

第10章 運動量保存の法則(1)
10.1 運動量と力積
10.2 運動量保存の法則と反発係数
10.3 直線上での衝突問題

第11章 運動量保存の法則(2)
11.1 運動量保存の法則―平面内での衝突
11.2 衝突とエネルギー
11.3 重心(質量中心)

第12章 問題演習(エネルギーと運動量)

第III部 振動と円運動
第13章 三角関数
13.1 三角関数のグラフ
13.2 三角関数の微積分
13.3 三角関数の加法定理とその応用(参考)
13.4 三角関数の微分公式の導出(参考)

第14章 単振動・単振り子
14.1 ばね振り子と単振動
14.2 復元力による周期運動:単振動
14.3 単振り子

第15章 等速円運動
15.1 等速円運動(幾何学的考察)
15.2 等速度円運動(三角関数を使った記述)
15.3 等速円運動の例題

第16章 万有引力・角運動量
16.1 万有引力の法則
16.2 惑星・人工衛星の運動(円運動近似)
16.3 角運動量
16.4 角運動量保存の法則

第17章 慣性力(見かけの力)
17.1 慣性力
17.2 遠心力
17.3 コリオリの力(転向力)

第18章 問題演習(振動と円運動)

第IV部 剛体の力学
第19章 剛体にはたらく力(1)
19.1 力のモーメント
19.2 力のモーメントのつり合い

第20章 剛体にはたらく力(2)
20.1 剛体の重心―その考え方
20.2 重心の計算
20.3 剛体のつり合い

第21章 回転運動の方程式
21.1 ベクトルの外積(数学的準備)
21.2 回転運動の方程式
21.3 剛体の回転運動

第22章 剛体の運動(1)
22.1 回転角の関係式
22.2 固定軸をもつ剛体の回転運動
22.3 固定軸をもつ剛体の運動の例題
22.4 慣性モーメントの計算(1)

第23章 剛体の運動(2)
23.1 剛体の平面運動
23.2 剛体の平面運動の例題
23.3 剛体振り子(発展)
23.4 慣性モーメントの計算(2)(発展)

第24章 問題演習(剛体の力学)

ISBN:9784320034402
出版社:共立出版
判型:B5
ページ数:176ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2006年10月
発売日:2006年10月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PHD