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大学の物理 力学・熱学

著:檜原 忠幹
著:松田 正典
著:永田 純一

紙版

内容紹介

 本書は高等学校で物理を履修している学生のための「基礎物理学」の教科書のレベルを保ちつつ、初めて大学で物理学を学ぶ理系の学生のための「一般物理学」の教科書として使用できるように工夫を凝らして作成した。その一つは、ベクトル代数と微分・積分という物理学に必要な数学の公式の証明を最も簡単な基礎知識に限定したことと、物理法則についても導出もしくは証明を1次元で行っておいて、3次元の一般式は拡張にとどめるといったやり方を採用した。数学的には煩雑な印象をできる限り避けて、物理現象への興味を引き起こすことに重点をおいた講義が可能であるようにした。本書はスペースを充分に取った読みやすさと適切なボリュームを持ったテキストである。

目次

第1編 力学
第1章 運動の表現
1.1 位置とベクトル
1.2 質点の運動
1.3 扱いの容易な運動
1.4 曲線運動
演習問題

第2章 質点の力学
2.1 力と運動
2.2 運動量と角運動量
2.3 仕事とエネルギー
2.4 惑星の運動
2.5 さまざまな運動

第3章 質点系の内力と外力
3.1 質点の内力と外力
3.2 質点系の運動量と角運動量
3.3 質点系の運動エネルギー
3.4 質点系の力学の例
3.5 剛体に働く力
3.6 力のモーメント
3.7 剛体に働く力の釣り合い
3.8 剛体の運動
3.9 剛体の運動の例
3.10 慣性モーメント
演習問題

第4章 変形する物体の力学
4.1 弾性体の力学
4.2 流体の力学
演習問題

第5章 波動
5.1 単振動の合成
5.2 振動のエネルギー
5.3 波動
5.4 波動の式
5.5 波の速さ
5.6 波の重ね合わせ
5.7 波の分散と群速度
5.8 波のエネルギー
5.9 ドップラー効果
演習問題

第2編 熱学
第1章 温度と熱
1.1 熱平衡と温度
1.2 温度計と温度目盛
1.3 状態量と状態方程式
1.4 熱と熱容量
1.5 気体分子運動量
演習問題

第2章 熱力学の第1法則
2.1 熱力学の第1法則
2.2 準静的過程
2.3 理想気体の内部エネルギー
2.4 熱容量と比熱
2.5 理想気体の等温変化と断熱変化
演習問題

第3章 熱力学の第2法則
3.1 カルノーのサイクル
3.2 熱力学の第2法則
3.3 カルノーの定理と熱力学的温度
3.4 クラウジウスの不等式
3.5 エントロピー
3.6 熱平衡条件と自由エネルギー

演習問題
演習問題解答

ISBN:9784320034013
出版社:共立出版
判型:A5
ページ数:168ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2000年12月
発売日:2000年12月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PHD