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復刊 数理論理学

著:松本 和夫

紙版

内容紹介

 論理学は言うまでもなく、真な命題から別の真な命題を導く推論法則を一般的に研究する学問であり、数理論理学は、数学的な方法を用いて研究される論理学と考えることができます。
 また数理論理学は、数学における証明の構造を的確に表現することもできるので、数学の種々の体系の無矛盾など、数学基礎論の研究に対する強力な手段として重要であり、また一方で、電子回路の解析や合成、さらにオートマトンの研究など工学的な面にも大切な役割を演じています。
 本書は、数理論理学の一般的な解説、および証明論の紹介を目的としていますが、取り扱われる結果は、数理論理学の中では最も基本的な部分であり、しかもその大部分はすでに、古典に属しているものです。
 なお本書は、『共立講座 現代の数学 1.数理論理学』として1970年2月に初版が発行されましたが、多くの読者からの要望を受け、単行本に改装し発行したものです。

目次

第1章 命題論理
1.1 命題論理
1.2 命題計算

第2章 述語論理
2.1 述語論理
2.2 完全性定理

第3章 直観主義論理
3.1 直観主義論理
3.2 述語計算NJ
3.3 Glivenkoの定理
3.4 有限の立場

第4章 述語計算LK
4.1 LK
4.2 基本定理
4.3 基本定理の応用

第5章 自然数論
5.1 自然数論
5.2 自然数論の無矛盾証明

第6章 様相論理
6.1 様相論理概説
6.2 様相論理体系の基本性質
6.3 様相命題論理系の決定問題

第7章 束論と論理
7.1 自由束と論理

増補
参考書
索引

ISBN:9784320016828
出版社:共立出版
判型:A5
ページ数:208ページ
定価:3700円(本体)
発行年月日:2001年08月
発売日:2001年08月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PB