出版社を探す

インターネット時代の数学シリーズ 4

コンピュータビジュアリゼーション

著:中嶋 正之
著:藤代 一成

紙版

内容紹介

性能向上の著しいワークステーションやPCに搭載されている グラフィックス機能を援用して、数値データを視覚的な形式に変換して 比較する方法の一つにコンピュータビジュアリゼーションがある。 コンピュータビジュアリゼーションは、これまで天体望遠鏡や顕微鏡が、 肉眼では見ることのできない現実の対象の視認を可能にしてきたのと同様に、 計算環境が作り出す仮想のデータ世界に存在する対象を視覚的に捉えようとする 技術である。本書の狙いは、このコンピュータビジュアリゼーション技術の最新動向を 当該分野の第一線で活躍されている執筆陣によってわかりやすく解説することにある。

目次

第1章 序論  
1.1 発展の経緯
1.2 学会の動向
1.3 本書の構成
参考文献

第2章 CGとビジュアリゼーション   
2.1 ビジュアリゼーションについて
2.2 コンピュータビジュアリゼーションについて
2.3 カラービジュアリゼーションの技法
2.4 2次元ビジュアリゼーション技法
2.5 2次元空間の立体表示法
2.6 ベクトルデータのビジュアリゼーション
2.7 アニメーション表示
参考文献

第3章 ボリュームビジュアリゼーション
3.1 背景と目的
3.2 ボクセル集合モデル
3.3 処理のフレームワーク
3.4 間接方式の手法
3.5 直接方式の手法
3.6 研究開発の動向
参考文献

第4章 流れの可視化
4.1 はじめに
4.2 プリミティブ挿入法
4.3 テクスチャベース法
4.4 特徴をベースとする可視化技法
4.5 3次元壁面上の流れの可視化
参考文献

第5章 バイオメディカルビジュアリゼーション
5.1 はじめに
5.2 平滑化とノイズ除去
5.3 異種データの重ね合せと領域処理
5.4 脳機能の可視化
5.5 将来のバイオメディカルビジュアリゼーション
5.6 おわりに
参考文献

第6章 情報可視化:基本概念と研究開発動向
6.1 誕生の経緯
6.2 3つの技術的背景
6.3 情報可視化研究開発の動向
6.4 思想の晶化を目指して
参考文献

第7章 データベース技術とビジュアリゼーション技術
7.1 内容に基づく検索
7.2 情報可視化
7.3 情報可視化手法の分類と可視化設計
参考文献

第8章 3次元ユーザインタフェースパラダイム
8.1 はじめに
8.2 古典的プロジェクト例
8.3 階層構造の可視化
8.4 応用システム
8.5 3次元対話手法
8.6 3次元ユーザインターフェース実用化への課題
8.7 まとめ
参考文献

第9章 AVS/Express
9.1 データフロー型アプリケーションの特徴
9.2 可視化システムAVS/Expressにおける実装例
9.3 可視化事例の紹介
参考文献

第10章 可視化ツールとしてのVRML
10.1 なぜVRMLなのか?
10.2 インターネット上での可視化
10.3 VRMLについて
10.4 VRMLを用いた可視化
参考文献

第11章 VisIT/In3D
11.1 オブジェクト階層
11.2 ランドスケープの構想
11.3 対話機能
参考文献

索引

ISBN:9784320016439
出版社:共立出版
判型:A5
ページ数:236ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2000年11月
発売日:2000年10月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:UB