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Newton大図鑑シリーズ

Newton大図鑑シリーズ

Newton大図鑑シリーズ 人類学大図鑑

紙版

内容紹介

 私たち人類はなぜここにいるのか,自分の先祖をたどっていくとどこに行き着くのだろう。誰でも一度は考えたことのある疑問かもしれません。
 それを研究するのが人類学です。人類学がこれまでに得た成果や課題を,誰もがわかるようにできるだけやさしく解説したのがこの図鑑です。ビジュアルでも楽しんでもらえるように写真やイラストをたくさん載せました。
 人類の歩んできた道を逆にたどっていくとアフリカにたどり着きます。人類は700万年前頃にチンパンジーとの共通祖先と別れて独自の道を歩みはじめたのです。その頃の初期の人類を猿人と呼びます。猿人にはいくつかのタイプがいたようです。
 猿人になった私たちの祖先は立って歩けるようになりました。すると空いた手で道具を使うようになったのです。
その後,火を使うことを覚えたり,言葉が話せるようになりました。脳の容量も増えていき,アフリカからユーラシア大陸へ出て行くものもあらわれました。これが200万年前頃におこった猿人から原人への進化です。
 ユーラシア大陸に進出した原人は,私たちの祖先ではないことがわかっています。20万年くらい前のアフリカに新しい人類があらわれ,ふたたび世界中に進出していきました。これこそ私たちの祖先であるホモ・サピエンスです。
 世界に散らばったホモ・サピエンスはめまぐるしく文明を発展させて現在に至ります。近年ではAI など高度な科学技術も獲得しました。私たちは科学技術を使って,宇宙にも進出しようとしているのです。

目次

1 進化と人類
人類学とは
人骨化石から何がわかるのか
人骨化石の復元
年代測定
COLUMN ピルトダウン人
進化とは何か
分子人類学
人類進化とゲノム研究
ヒトゲノム
遺伝のしくみと変異
遺伝子の変異による人類の進化
新機能獲得による進化
COLUMN 分子時計

2 猿人
霊長類の祖先
人類の進化段階
人類の起源
猿人の位置づけ
COLUMN 2種類の猿人
サヘラントロプス・チャデンシス
オロリン・ツゲネンシス
アルディピテクス・ラミダス
ケニアントロプス・プラティオプス
アウストラロピテクス・アナメンシス
アウストラロピテクス・アファレンシス
COLUMN アファール猿人の足跡化石
アウストラロピテクス・アフリカヌス
アウストラロピテクス・ガルヒ
パラントロプス属
アウストラロピテクス・セディバ

3 原人
原人の位置づけ
原人の発見場所と年代
原人の特徴─ 脳の増大
ホモ・ハビリス
ホモ・エレクトス
ホモ・エレクトス・ペキネンシス
ホモ・エレクトス・エレクトス
COLUMN アジアの第4の原人
COLUMN フィリピンで発見された新種の原人
ホモ・エルガステル
ホモ・フロレシエンシス
COLUMN 最古のホモ・エレクトス
COLUMN ドマニシ原人

4 ネアンデルタール人と現生人類
旧人とは何だろう
ネアンデルタール人
ネアンデルタール人と現生人類
交雑の証拠─ ゲノム解析
旧人と新人の交雑
ネアンデルタール人の痕跡
COLUMN ネアンデルタール人と現生人類の共存
ホモ・ハイデルベルゲンシス
ホモ・アンテセッサー
ホモ・ソロエンシス
ホモ・ローデシエンシス
デニソワ人
クロマニヨン人
ホモ・サピエンス
ホモ・サピエンス・イダルトゥ
COLUMN なぞを秘めた二つの頭骨化石

5 人類の壮大な旅路
アフリカ起源の証拠
アフリカ単一起源説
COLUMN 多地域並行進化説
出アフリカ
ユーラシア大陸へ
日本人の起源
日本人が来た道
COLUMN 縄文人の生活
アメリカ大陸へ
南太平洋の島々へ
COLUMN アフリカへ戻る新人

6 人類と文明
人類史上の大転換点
芸術の芽生え
農耕の開始
飲酒文化の歴史
都市の誕生
言語と文字
宗教の誕生
金属と人類
貨幣の起源
感染症と人類
科学と人類
電気社会の幕開け
エネルギーと人類
科学技術の発展
ゲノム革命
人類のフロンティア
COLUMN 持続可能な開発目標
COLUMN 包括的な富の指標
AI と人類

資料編 年表
基本用語解説
索引

ISBN:9784315526127
出版社:ニュートンプレス
判型:B5変
ページ数:208ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2022年10月
発売日:2022年09月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PSX