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塗りつぶされた町

ヴィクトリア期英国のスラムに生きる

著:サラ・ワイズ
訳:栗原 泉

紙版

内容紹介

19世紀末、繁栄のきわみにあった大英帝国の首都に
すさまじい貧困のなか6000人が暮らすスラムがあった――

都市型スラムの原型ともいわれるイースト・エンドのニコル地区は
いかに生まれ、消えていったのか
社会主義や優生学など当時生まれた思想はいかなる影響を与えたのか
福祉制度の成立にいかに寄与したのか――その歴史に迫る


「徹底的にリサーチされた、傑出した社会史。対象に向けた視線が優しい」(インディペンデント紙)

「聡明な歴史家サラ・ワイズが手がけた本書は、ヴィクトリア期の悲惨を描いた表面的なメロドラマにはならない……ここには本物の人生が描かれている。表立って語られずとも、読者は今の時代に通じるものについて考えないではいられない」(デイリー・テレグラフ紙)

「ニコルは今日における都市型スラムの原型であった。本書を読んで、驚愕せよ」(ニュー・ステイツマン誌)

著者略歴

著:サラ・ワイズ
【著者】サラ・ワイズ (Sarah Wise)
バークベック・カレッジで、ヴィクトリア期を研究し、修士号を取得。現在はカリフォルニア大学ロンドン研究センターで19世紀英国の社会史を教えるほか、「TLS」「ヒストリー・トゥデイ」「BBCヒストリー・マガジン」「フィナンシャル・タイムズ」などに、ロンドンの都市と労働者の歴史、医史学、心理地理学について寄稿している。2004年のデビュー作 The Italian Boy: Murder and Grave- Robbery in 1830s Londonは2005年度のサミュエル・ジョンソン賞の候補に、本作は王立文学協会オンダーチェ賞にノミネートされた。
訳:栗原 泉
訳者】栗原 泉 (くりはら・いずみ)
翻訳家。訳書に『中国第二の大陸アフリカ――一〇〇万の移民が築く新たな帝国』『胡椒――暴虐の世界史』『北京の胡同』『キレイならいいのか――ビューティ・バイアス』ほかがある。

ISBN:9784314011617
出版社:紀伊國屋書店
判型:4-6
ページ数:464ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2018年06月
発売日:2018年06月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBF