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腸と脳

体内の会話はいかにあなたの気分や選択や健康を左右するか

著:エムラン・メイヤー
訳:高橋 洋

紙版

内容紹介

悩みで胃が痛い
大事なプレゼンの前にトイレに行きたくなる
腑に落ちない
――誰しもが身に覚えのあるこれらの感覚、ここには、
体内で休まず交されている「見えない会話」が関わっていた。

ヒトゲノム計画からヒトマイクロバイオーム計画に移行した現代、
生命科学のトレンドとして注目を集めているのは「腸」。

腸管神経系(ENS)は「第二の脳」とも呼ばれ、
5000万~1億もの神経細胞から構成されており、
このENSと脳が常時やり取りしている厖大な情報が、
心身の健康維持にきわめて重要な役割を果たしている。

腸内マイクロバイオームの異変は、慢性疼痛、過敏性腸症候群(IBS)、
うつ病、不安障害、自閉症スペクトラム障害や、
パーキンソン病などの神経変性疾患に結びつく可能性がある。

脳-腸-腸内細菌の情報ネットワークの緊密さと重要性、
諸疾患と腸内細菌の関係、情動と内臓感覚、
健康な身体を維持するために実践したい食習慣などについて、
脳と腸のつながりの研究における第一人者が、わかりやすく解説する。

目次

【目次】
第1部 身体というスーパーコンピューター
 第1章 リアルな心身の結びつき
 第2章 心と腸のコミュニケーション
 第3章 脳に話しかける腸
 第4章 微生物の言語

第2部 直感と内臓感覚
 第5章 不健康な記憶
 第6章 情動の新たな理解
 第7章 直感的な判断

第3部 脳腸相関の健康のために
 第8章 食の役割
 第9章 猛威を振るうアメリカ的日常食
 第10章 健康を取り戻すために

著者略歴

著:エムラン・メイヤー
【著者】エムラン・メイヤー (Emeran Mayer)
ドイツ出身の胃腸病学者。カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授。
脳と腸の関係および慢性的腹痛研究の第一人者として知られる。
その研究は長年にわたり、米国国立衛生研究所(NIH)の支援を受けている。
訳:高橋 洋
【訳者】高橋 洋 (たかはし・ひろし)
翻訳家。訳書にキャロル『セレンゲティ・ルール』、ドイジ『脳はいかに治癒をもたらすか』、ドゥアンヌ『意識と脳』(以上、紀伊國屋書店)、ブルーム『反共感論』(白揚社)、ダン『世界からバナナがなくなるまえに』(青土社)ほかがある。

ISBN:9784314011570
出版社:紀伊國屋書店
判型:4-6
ページ数:328ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2018年06月
発売日:2018年06月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD