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2040年 自治体の未来はこう変わる!

著:今井 照

紙版

内容紹介

プロローグ――もう一つの自治体の未来へ

PART1 地域社会の未来《空想からリアルへ》
〔人口問題〕「東京へ行くな」と言っても人口減少は止まらない!
〔大都市〕首都圏で地域再編が起きている!
〔地方都市〕増加する「都市のスポンジ化」をどう防ぐか?
〔農山漁村〕未来を描くために必要な備えを!
〔関係人口〕地域とつながる機会としくみをつくる
〔地域運営組織〕その可能性と自治体の「覚悟」

PART2 地域政策の未来《成長幻想から生活の質へ》
〔高齢化〕高齢者も減少し始める時代がやってくる!
〔少子化〕これから描くべき、包括的な子育ての未来
〔貧困〕「現代の貧困」を考える
〔防災〕被害を最小限に食い止める「減災」に取り組む
〔原発事故の教訓〕実効性のある業務継続計画を策定する

PART3 自治体行政の未来《公務活動から社会起業へ》
〔自治体職員〕増える業務量を誰が担うのか? 〔人事評価〕職員が活躍できるチャンスを見出す評価を!
〔執行体制〕自治体の仕事は、社会的分業が進む!
〔非正規職員〕会計年度任用職員制度で問題の本質は解決しない!
〔アウトソーシング〕「公務員」の範囲が小さくなる時代がやってくる⁉
〔窓口業務〕自治体職員以外が「公権力」を行使する時代へ!

PART4 自治体財政の未来《ビルドからメンテナンスへ》
〔財政〕縮小社会の財政見通し
〔連携・補完〕自治体を取り巻く3つのベクトル
〔自治体間連携〕上下関係を生む「統制」の要素に注意せよ!
〔ふるさと納税〕可能性・工夫の余地はまだまだある!

PART5 自治体の未来構想《行政から政治へ》
〔政策立案〕政策は、未来を予測することから始まる!
〔議会の未来〕議員のなり手不足をどう解消するか?
〔自治体政治の魅力〕まちづくりと議会をつなぐ
〔都道府県の未来〕補完機能の発揮こそが存在理由となる!

PART6 自治のゆくえ《標準化から多様性へ》
〔統治〕自治体の自立性・自律性
〔計画による統制〕国は「計画のインフレ」で自治体を振り回すな!
〔2040構想〕もう一つの未来構想を描く
〔AI〕人口知能は自治体に何をもたらすか?
〔標準化・共通化への誘惑〕多様であることが問題ではない!
〔圏域マネジメントの不可能性〕「勝者なき競争」に駆り立てたのは誰か?

エピローグ――楽観主義でも悲観主義でもなく

目次

はじめに

プロローグ《技術から人知へ》
 2030年のある日のこと
〔AI〕人工知能は自治体に何をもたらすか?
〔自治体の使命〕未来においても変わらないこと

第1章 地域社会の未来《空想からリアルへ》
〔人口問題〕「東京へ行くな」と言っても人口減少は止まらない!
〔大都市部〕首都圏で地域再編が起きている!
〔地方都市〕増加する「都市のスポンジ化」をどう防ぐか?
〔コンパクトシティ〕中心部への誘導だけでは成立しない
〔中山間地〕未来を描くために必要な備えを!
〔関係人口〕地域とつながる機会としくみをつくる
〔地域運営組織〕その可能性と自治体の「覚悟」

第2章 地域政策の未来《成長幻想から生活の質へ》
〔高齢化〕高齢者も減少し始める時代がやってくる!
〔福祉・介護〕地域の実情によって、ニーズは変わる!
〔少子化〕これから描くべき、包括的な子育ての未来
〔貧困〕自治体は「現代の貧困」から目を背けるな!
〔防災〕被害を最小限に食い止める「減災」に取り組もう!
〔原発事故の教訓〕実効性のある業務継続計画を策定せよ!

第3章 自治体行政の未来《公務活動から社会起業へ》
〔自治体職員〕増える業務量を誰が担うのか?
〔人事評価〕職員が活躍できるチャンスを見出す評価を!
〔執行体制〕自治体の仕事は、社会的分業が進む!
〔非正規職員〕会計年度任用職員制度で問題の本質は解決しない!
〔アウトソーシング〕身分としての公務員の範囲は小さくなる?
〔窓口業務〕自治体職員以外が「公権力」を行使する時代へ!

第4章  自治体財政の未来《ビルドからメンテナンスへ》
〔財政〕縮小社会の財政見通し
〔公共施設・インフラ〕人口減少に応じた規模縮小・更新が必須!
〔夕張からの教訓〕悲劇を繰り返さないために!
〔連携・補完〕自治体を取り巻く3つのベクトル
〔自治体間連携〕上下関係を生む「統制」の要素に注意せよ!
〔ふるさと納税〕可能性・工夫の余地はまだまだある!

第5章 自治体の未来構想《行政から政治へ》
〔政策立案〕政策は、未来を予測することから始まる!
〔議会の未来〕議員のなり手不足をどう解消するか?
〔議会改革〕ドイツ式選挙制度改革で地方議会が変わる?
〔都道府県の未来〕補完機能の発揮こそが存在理由となる!
〔市町村の未来〕「第三の自治体」構想の可能性とは?

エピローグ 自治のゆくえ《融合から分離へ》
〔統治〕自治体の自立性・自律性
〔計画による統制〕国は「計画のインフレ」で自治体を振り回すな!
〔国税森林環境税〕地方税へのコバンザメはいらない!

 おわりに
 ――自治体は人口減少社会にどう立ち向かうべきか《忖度から抵抗へ》

著者略歴

著:今井 照
公益財団法人地方自治総合研究所主任研究員。
1953年生まれ。博士(政策学)。東京大学文学部社会学専修過程卒業。東京都教育委員会、東京都大田区役所勤務、福島大学行政政策学類教授を経て、2017年より現職。著書に『図解よくわかる地方自治のしくみ』『自治体のアウトソーシング』(以上、学陽書房)、『「平成大合併」の政治学』(公人社)、『自治体再建――原発避難と「移動する村」』『地方自治講義』(以上、ちくま新書)、編著に『福島インサイドストーリー――役場職員が見た原発避難と震災復興』『原発被災地の復興シナリオ・プランニング』(以上、公人の友社)、『市民自治のこれまで・これから』(公職研)などがある。

ISBN:9784313150928
出版社:学陽書房
判型:4-6
ページ数:184ページ
定価:1850円(本体)
発行年月日:2018年09月
発売日:2018年09月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPT