建築のミッション
スケルトンドミノとスケルトンログは林業と建築を結ぶ
著:黒川 哲郎
紙版
内容紹介
日本の住宅や建築の「あり方」と、その「構法」と、杉の「建築用材としての特性」の三者について研究し、その整合をはかるべく実設計を通し実践してきた木構法の解説と、その普及・発展を目指す提言。
目次
Ⅰ スケルトンドミノ
1 日本の木の居の作法とブリコラージュ
2 輸入材ラミナーの集成材によるスケルトンドミノ
3 無垢の杉のスケルトンドミノ
4 日本の木の家居をつくる「スケルトンドミノ」
Ⅱ スケルトンログ
1 木造公共建築の天蓋を架ける作法=プロトコル
2 スケルトンログによる林業活性化への挑戦
3 自然乾燥の強度と変形と建築の品質確保
4 天然トラス材活用を広げるCAD・CAMの進展
Ⅲ 日本の木の文明と軸の建築文化
1 空間こそ建築の真実――その流動性と透明性
2 木と気の建築の誕生
3 透気の座標の変遷
4 木造住宅の近代化
あとがき
参考文献