出版社を探す

メイキング・ベター・プレイス

場所の質を問う

著:パッツィ・ヒーリー
監:後藤 春彦
訳:村上 佳代

紙版

内容紹介

世界各地でこころみられてきた都市計画・まちづくりの軌跡。よい良い場所をより善くつくるための場所の質を問うガバナンスとは……。主要目次
1章 計画プロジェクト
暮らしの中の場所/場所をめぐる政治/進化する計画プロジェクト/計画プロジェクトの視座
2章 場所を理解する
場所を経験する/「よい暮らし」を求めて--場所に生きる人々/場所の地理、場所の質/場所を想像する/より広い世界の中での場所/意志を持った行為としての場所づくり
3章 ガバナンスを理解する
計画的志向を持った場所のガバナンス/政府、市民、場所のガバナンス/ガバナンスのダイナミクスを理解する/市民、政府、ガバナンスの関係/権力の力学とガバナンスのかたち/ガバナンスが生じる「場所」--アリーナ、階層、境界/場所の開発とマネジメント手法/計画プロジェクトを遂行する
4章 近隣住区の変化をかたちづくる
近隣住区の変化に対応する/近隣住区の開発ガイドラインをつくる(バンクーバー、カナダ)/市民社会から始まるまちづくり(神戸、日本)/「街区レベル」における場所のガバナンスに求められる資質
5章 近隣住区の変化をマネジメントする
ミクロレベルのマネジメント/質の高い計画行政サービスの提供(サウス・タインサイド、英国)/非正規居住区の環境改善と革新的な新しいガバナンスの実践(ベスターズ・キャンプ、南アフリカ)/街区レベルにおける日々のガバナンス
6章 巨大開発事業を通じて場所を改変する
都市の場所性を創造する/ファニエル・ホール・マーケットプレイス(ボストン、米国)/バルセロナの水辺空間(バルセロナ、スペイン)/バーミンガム市中心街とブリンドレイプレイス(バーミンガム、英国)/地区を改変する/巨大開発事業の中で公共圏を守る
7章 場所の開発戦略を描く
開発マネジメント、巨大開発事業、場所の開発戦略/一世紀にわたる計画による開発(アムステルダム、オランダ)/計画文化を進化させる政治形態(ポートランド、米国)/場所の開発戦略を描く
8章 計画という仕事
誰が「計画」という仕事を担うのか?/計画の専門性/組織や制度、役割、立場/計画という仕事における実践上の倫理/計画の仕事とガバナンス文化
9章 場所の質を問う
より暮らしやすい、持続可能な場所を求めて/場所を通じた経験から学ぶ/計画プロジェクトの真意を問う/文脈の重要性/意志ある人々の行為が変化を起こす/計画プロジェクトとその使命

目次

1章 計画プロジェクト
暮らしの中の場所/場所をめぐる政治/進化する計画プロジェクト/計画プロジェクトの視座
2章 場所を理解する
場所を経験する/「よい暮らし」を求めて--場所に生きる人々/場所の地理、場所の質/場所を想像する/より広い世界の中での場所/意志を持った行為としての場所づくり
3章 ガバナンスを理解する
計画的志向を持った場所のガバナンス/政府、市民、場所のガバナンス/ガバナンスのダイナミクスを理解する/市民、政府、ガバナンスの関係/権力の力学とガバナンスのかたち/ガバナンスが生じる「場所」--アリーナ、階層、境界/場所の開発とマネジメント手法/計画プロジェクトを遂行する
4章 近隣住区の変化をかたちづくる
近隣住区の変化に対応する/近隣住区の開発ガイドラインをつくる(バンクーバー、カナダ)/市民社会から始まるまちづくり(神戸、日本)/「街区レベル」における場所のガバナンスに求められる資質
5章 近隣住区の変化をマネジメントする
ミクロレベルのマネジメント/質の高い計画行政サービスの提供(サウス・タインサイド、英国)/非正規居住区の環境改善と革新的な新しいガバナンスの実践(ベスターズ・キャンプ、南アフリカ)/街区レベルにおける日々のガバナンス
6章 巨大開発事業を通じて場所を改変する
都市の場所性を創造する/ファニエル・ホール・マーケットプレイス(ボストン、米国)/バルセロナの水辺空間(バルセロナ、スペイン)/バーミンガム市中心街とブリンドレイプレイス(バーミンガム、英国)/地区を改変する/巨大開発事業の中で公共圏を守る
7章 場所の開発戦略を描く
開発マネジメント、巨大開発事業、場所の開発戦略/一世紀にわたる計画による開発(アムステルダム、オランダ)/計画文化を進化させる政治形態(ポートランド、米国)/場所の開発戦略を描く
8章 計画という仕事
誰が「計画」という仕事を担うのか?/計画の専門性/組織や制度、役割、立場/計画という仕事における実践上の倫理/計画の仕事とガバナンス文化
9章 場所の質を問う
より暮らしやすい、持続可能な場所を求めて/場所を通じた経験から学ぶ/計画プロジェクトの真意を問う/文脈の重要性/意志ある人々の行為が変化を起こす/計画プロジェクトとその使命

著者略歴

著:パッツィ・ヒーリー
パッツィ・ヒーリー(Patsy Healey) : 英国ニューカッスル大学建築・都市計画・ランドスケープ学部名誉教授。プランナー、教育者、研究者として都市計画分野への多大なる貢献を認められ、大英帝国勲章、王立都市計画協会の最高栄誉賞ゴールドメダルを受賞。設立にも携わったAssociation of European Schools of Planningの名誉会員、英国学士院特別会員にも選ばれている。主著のCollaborative Planning: Shaping Places in Fragmented Societies (1997/2006) Macmillan, Urban Complexity and Spatial Strategies: Towards a relational planning for our times (2007) Routledgeの他、学術論文・著書多数。現在は、住まいのある北東イングランドで地域のまちづくり組織The Glendate Gateway Trustの代表を務めるなど市民活動にも力を入れながら、研究・執筆活動を続けている。
監:後藤 春彦
後藤春彦(ごとう・はるひこ) : 早稲田大学創造理工学部建築学科・教授。専門は都市計画、都市景観、地域デザイン。著書・訳書に『場所の力』(ドロレス・ハイデン著)学芸出版社、2002、『 図説 都市デザインの進め方』(共著)丸善、2006、『景観まちづくり論』学芸出版社、2007、『生活景』(共著)学芸出版社、2009ほか。
訳:村上 佳代
村上佳代(むらかみ・かよ) : 早稲田大学大学院理工学研究科建設工学専攻修了後、英国ニューカッスル大学へ留学。2004 年、同大学にてPh.D取得。早稲田大学理工学総合研究所客員講師を経て、2006 年よりニューカッスル大学のCentre for RuralEconomy にて研究員・プロジェクトマネジャーを務める。2009 年よりカナダへ移住、 オンタリオ州ウォーフアイランドにて医療や福祉、教育の分野で市民活動の支援を続けている。共訳書に『英国農村における新たな知の地平』農林統計出版、2012。

ISBN:9784306073180
出版社:鹿島出版会
判型:4-6
ページ数:368ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2015年09月
発売日:2015年09月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TQS