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ソフトシティ

人間の街をつくる

著:ディビッド・シム
訳:北原 理雄

紙版

内容紹介

ヤン・ゲール理論の実践書。
刊行2年で20か国語に翻訳された待望の書、ついに日本で発売。

近年、人にやさしい建築と都市計画を扱った文献が増えているが、『ソフトシティ』はそこに加わった重要な一冊である。実際、建築と都市計画はもっとソフトになる必要がある。――ヤン・ゲール(序文より)

ヤン・ゲールの「人間の街」の理念は世界に広がり、各地でプロジェクトが動き出すようになった。デザインから実現の段階に入ったといってよい。それでは、どのようにして「人間の街」を実現すればよいのか? 読者はその答えを本書に見いだすことができるだろう。――「訳者あとがき」より

目次

日本語版への序
 序文 ヤン・ゲール
 はしがき
 序論 建物のあいだのアクティビティからソフトシティへ
 隣人と暮らす
 街区をつくる 都市化社会でローカルに暮らす
 生活の時間
 街に出る、人と交わる 過密化し分断された世界で
 生活の重層化
 天候と共生する 気候変動の時代に
 ソフトは壊れにくい
 9つの基準 住みよい都市的密度のために
フォトエッセイ ソフトジャパン――日本各地で目にしたソフトな新旧都市現象
 訳者あとがき

著者略歴

著:ディビッド・シム
ディビッド・シム(David Sim)
1966年スコットランド生まれ。スウェーデンの都市デザイナー、建築家。
スコットランドの建築学生だった19歳の時、ヤン・ゲールの講義を聴いて感銘を受け、スカンジナビアに渡って建築を学ぶ。ルンド大学(スウェーデン)で教鞭をとった後、2002年からゲール・アーキテクツに参加し、クリエイティブディレクターを務める。その間、世界各地の都市でマスタープラン、都市戦略、都市デザインを手がけ、特にクライストチャーチ(ニュージーランド)の震災復興計画で高い評価を得た。高密度のなかで人間的スケールを維持し、人びとが快適に交流し暮らせるソフトな街づくりを先導。『ソフトシティ』は、出版後2年で約20か国語に翻訳され、住みよく持続可能な都市の指針となっている。現在はスウェーデンにコンサルタント会社を設立し、世界中で精力的に仕事をしている。
訳:北原 理雄
北原理雄(きたはら・としお)
1947年生まれ。東京大学工学部都市工学科卒業。同大学院修了、工学博士。
名古屋大学助手、三重大学助教授、千葉大学大学院教授を経て、同大学名誉教授。
[著書・訳書]『都市設計』『都市の個性と市民生活』『公共空間の活用と賑わいまちづくり』『生活景』(いずれも共著)、G. カレン『都市の景観』、J. ゲール『建物のあいだのアクティビティ』『人間の街』、M. カーモナほか『パブリックスペース』、A. マタン+P. ニューマン『人間の街をめざして――ヤン・ゲールの軌跡』(いずれも鹿島出版会)など。

ISBN:9784306046832
出版社:鹿島出版会
判型:B5変
ページ数:262ページ
定価:3600円(本体)
発行年月日:2021年10月
発売日:2021年10月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TQS