内容紹介
建築とアートの再編をめぐる批判的文化論。アンサンブルとしての複合態(コンプレックス)は資本主義のうちでいかに目的化されたか。視覚文化論のイデオローグが記す、「経済的なもの」に包摂された文化的営みへの病状診断。
目次
第1章 イメージ建築
第1部 グローバル・スタイル
第2章 ポップな市政学
第3章 新たなる水晶宮
第4章 ライトなモダニティ
第2部 アートに対峙する建築
第5章 ネオ・アヴァンギャルド的身振り
第6章 ポストモダン流機械
第7章 ミニマリズム系ミュージアム
第3部 ミニマリズム以後の表現メディア
第8章 リメイクされた彫刻
第9章 丸裸にされた映画
第10章 拘束を解かれた絵画
第11章 イメージ「に抗する」建設
著者略歴
著:ハル・フォスター
ハル・フォスター Hal Foster : プリンストン大学美術史考古学科教授。1955年シアトル生まれ。プリンストン大学卒業。1978年から『Art Forum』誌に批評を寄稿。『Art in America』誌の編集に携わった後、ニューヨーク市立大学にて博士号取得。コーネル大学にて教鞭をとった後、1997年より現職。邦訳書に『第一ポップ時代』(中野勉訳、河出書房新社、2014年)、『デザインと犯罪』(五十嵐光二訳、平凡社、2011年)、『反美学――ポストモダンの諸相』(編著、室井尚、吉岡洋訳、勁草書房、1987年)、『視覚論』(編著、榑沼範久訳、平凡社ライブラリー、2007年)がある。
訳:瀧本雅志
瀧本雅志 Masashi Takimoto : 岡山県立大学准教授。表象文化論、哲学。1963年生まれ。京都大学文学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学博士後期課程修了。大阪芸術大学非常勤講師。著書に『ドゥルーズ/ガタリの現在』(共著、平凡社、2008年)、『建築と植物』(共著、INAX出版、2008年)、『モードと身体』(共著、角川学芸出版、2008年)、訳書にV・フルッサー『デザインの小さな哲学』(鹿島出版会、2009年)、T・ブルックほか編『Supergraphics――空間の変容:壁面、建築、空間のためのグラフィックデザイン』(BNN新社、2011年)がある。
ISBN:9784306046047
。出版社:鹿島出版会
。判型:A5変
。ページ数:384ページ
。定価:4800円(本体)
。発売日:2014年05月14日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AM
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1KB
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1D。