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さすらい姫考

著:小林 とし子

紙版

内容紹介

かつては一族の神すなわち〈ヒメ〉として氏族共同体の中心にいた女性が、平安〜中世に男系社会へ取り込まれて行く流れを、各物語を分析しながらとらえていく。『鉢かづき』『しんとく丸』『をぐり』『源氏』『更級』他。

目次

プロローグ さすらう女たちの時間①ヒメのさすらいーー家を継承する女神 鉢かづきーー婿取りから嫁取りへ 御伽草子『鉢かづき』 さよ姫ーー女系復活 説教『まつら長者』②乙姫のさすらいーー連帯に生きる女神 乙姫ーー消える乙姫 説教『しんとく丸』 照手姫ーー玉の輿に乗る女 説教『をぐり』③ヒメになるまでのさすらいーー父に見捨てられた娘 玉鬘ーー父系をめざして 『源氏物語』1 浮舟ーーさすらいの女系集団 『源氏物語』2④さすらう女君を見つめてーー父系・母系を超える娘 菅原孝標女ーー<さすらい>の究極 『更級日記』エピローグ 現代のヒメたちへ 書名索引

ISBN:9784305703132
出版社:笠間書院
判型:A5
ページ数:312ページ
定価:1900円(本体)
発行年月日:2005年11月
発売日:2005年11月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ