飛行蜘蛛
著:錦 三郎
紙版
内容紹介
クモ好きな人は滅多にいないけれど、読んだら好きになる「蜘蛛」の話。「雪迎え(クモの空中移動)」の現象を世界で初めて解明し、文学世界に現れるこの現象を和洋問わず渉猟し考察した本。蜘蛛は晩秋の晴れた空のもと「小さな天女」となる。
目次
■雪迎え(クモの空中移動)神秘な現象「雪迎え」/「雪迎え」への追究/「雪迎え」の正体/「雪迎え」の聞込みと調査/空に飛びたつクモ/観察からわかったこと/日本各地のgossamer/gossamerに似た現象/ヨーロッパのgossamer/外国でのgossamerの観察と研究/クモの空中移動についての考察-クモは、なぜ空に飛びたつのか■文学作品のなかのgossamer文学作品における遊糸・かげろう/イギリス・アメリカの文学作品のなかのgossamer/ドイツ・フランスの文学作品のなかのgossamer/ソ連の文学作品のなかのgossamer/日本の文学作品のなかのgossamer■クモの世界と人間の世界と自然な姿のクモ/妖怪・変化・魔性のクモ/瑞祥としてのクモ/神話、文学作品のなかのクモの種々相/クモとエロス/クモと音楽・絵画/クモを媒介として描かれる人間の内面性/クモとわたしあとがき復刻版『飛行蜘蛛』解説…錦 仁