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梅光学院大学公開講座論集 64

漱石における〈文学の力〉とは

他著:佐藤 泰正
他著:小森 陽一
他著:石原 千秋

紙版

内容紹介

矛盾に満ちた人生をいかに生き抜くか──
それは人間の確たる意識の力によって生きる覚悟。
生の矛盾を最後まで問い続けた漱石の〈文学の力〉とは。

【執筆者】小森陽一・石原千秋・姜尚中・神山睦美・清水孝純・石井和夫・望月俊孝・中野新治・浅野 洋・佐藤泰正

目次

漱石の遺した〈文学の力〉とは何か
●小森陽一
近代資本主義の中の『こころ』
●石原千秋
夏目漱石『明暗』─イニシエーションの文学
●姜尚中
『文学論』の再帰性
●神山睦美
漱石とドストエフスキー─死と病者の光学をめぐって─
●清水孝純
『草枕』と『夢十夜』─漱石の実験─
●石井和夫
漱石文芸の哲学的基礎─則天去私の文学の道へ─
●望月俊孝
文学のリアリティは何によって保証されるか─ゼロ地点と「先生の遺書」─
●中野新治
『こゝろ』の不思議とその構造
●浅野 洋
漱石における〈文学の力〉とは何か─その全作品を貫通するものをめぐって
●佐藤泰正

著者略歴

他著:佐藤 泰正
1917年生、2015年没。梅光学院大学客員教授。文学博士。著書に『日本近代詩とキリスト教』(新教出版社)、『夏目漱石論』(筑摩書房)、『佐藤泰正著作集』全13巻(翰林書房)、『中原中也という場所』(思潮社)、『これが漱石だ。』(櫻の森通信社)、『文学の力とは何か 漱石・透谷・賢治ほかにふれつつ』(翰林書房)、共著に、佐藤泰正・山城むつみ『文学は〈人間学〉だ。』(笠間書院)ほか。
他著:小森 陽一
1953年生。東京大学教授。著書に『漱石論─21世紀を生き抜くために』(岩波書店)、『死者の声、生者の言葉─文学で問う原発の日本』(新日本出版社)、共著に『夏目漱石『こころ』をどう読むか』(河出書房新社)など。
他著:石原 千秋
1955年生。早稲田大学教授。著書に『漱石入門』(河出文庫)、『『こころ』で読みなおす漱石文学』(朝日文庫)、『夏目漱石『こころ』をどう読むか』(責任編集、河出書房新社)など。

ISBN:9784305602657
出版社:笠間書院
判型:4-6
ページ数:212ページ
価格:1600円(本体)
発行年月日:2016年12月
発売日:2016年12月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ