笠間ライブラリー
俳諧から俳句へ
梅光学院大学公開講座論集 53
編:佐藤 泰正
紙版
内容紹介
和歌や俳句こそ「近代詩のイデアする未来的形態」(萩原朔太郎『氷島』序)ではないかーー五・七・五という《凝縮》と《開放》の世界。次世代へ俳句の可能性と新たな歩みを一書にまとめる。坪内稔典・堀切実ほか。
目次
俳諧から俳句へ(坪内稔典)
マンガ『奥の細道』ー俳文学と表象文化ー(堀切実)
戦後俳句の十数年
ー第二芸術論から前衛俳句までー(阿部誠文)
インターネットで連歌を試みて
ー現代における連歌の可能性ー(湯浅信之)
花鳥風月と俳句ー日本人の自然観にふれてー(小林慎也)
菊舎尼の和漢古典受容
ー発句解釈の問題に触れつつー(倉本昭)
鶏頭の句の分からなさ
ー明治三十三年九月九日子規庵句会ー(北川透)
芭蕉・蕪村と近代文学ー龍之介・朔太郎を中心にー(佐藤泰正)