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中世王朝物語全集 11

雫ににごる・住吉物語

著:室城 秀之
著:桑原 博史

紙版

内容紹介

雫ににごる(しづくににごる)室城秀之[校訂・訳注]

帝に離縁された内侍督は、若宮を生んで死ぬ。
若宮は、中宮の娘一品の宮のもとで育てられる。
翌年、悲しみの癒えぬ帝は、
若宮を春宮に、内侍督の兄を内大臣にし、
春宮に譲位した後、出家して即身成仏する。
帝・内侍督の悲恋と内大臣家の繁栄を描く。
脱落の内容と錯簡の修正に配慮した、
本物語初の注釈書。

住吉物語(すみよしものがたり)桑原博史[校訂・訳注]

母を失った中納言兼左衛門督の宮腹の姫君は、
継母の妊計によって、思いを寄せてきた四位の少将を
三の君にうばわれる。
入内話や結婚話をことごとく妨害された姫君は、
住吉の尼君を頼って京を離れる。
四位の少将は、初瀬の霊夢で姫君の居場所を知り、
京へ連れ帰り、子を設けて、一族は繁栄する。
数多くの伝本をもつ、継子苛め物語の代表作。

目次

凡例

雫ににごる(しづくににごる)室城秀之[校訂・訳注]

本文
梗概・系図・解題

住吉物語(すみよしものがたり)桑原博史[校訂・訳注]

本文
梗概・系図・解題
小学館蔵住吉物語絵巻 翻刻

ISBN:9784305400918
出版社:笠間書院
判型:A5
ページ数:190ページ
定価:3592円(本体)
発行年月日:1995年