出版社を探す

宝島社文庫

伝染る恐怖 感染ミステリー傑作選

他著:エドガー・アラン・ポオ
他著:アーサー・コナン・ドイル
他著:フリーマン

紙版

内容紹介

コレラ、ペスト、エボラ、コロナ……
人類を襲い続ける万余の感染症の謎を、作家はミステリーで解き明かし、癒してきた。
それは未来永劫続く人類の営みなのだ。――海堂尊(作家・医学博士)

パンデミックの恐怖が「謎」を生む――
今だからこそ読みたい、古今東西の傑作ミステリー8編!

古来より、人類は何度となく感染症の脅威に直面してきた。ミステリーの世界でも、始祖ポオの時代から、それは常に馴染み深いものとして身近に存在している。果たして「理知の文学」であるミステリーは、疫病をいかに描いてきたのか。新型コロナウイルスの流行する今だからこそ広く読んでほしい、コナン・ドイルから西村京太郎まで、古今東西の「感染症」にまつわる傑作短編アンソロジー。


エドガー・アラン・ポオ「赤死病の仮面」
国中に悪疫の蔓延るなか催された壮大な仮面舞踏会に、突如現れた仮面の男の正体とは?

アーサー・コナン・ドイル「瀕死の探偵」
感染症に侵されたという錯乱状態のホームズを前に、駆けつけた友人のワトスンは――。

フリーマン「悪疫の伝播者」
老猫院の寄付箱に入っていた不思議な品物。名探偵ゾーンダイクが科学捜査で謎に迫る。

マーキー「空室」
万博で沸くパリの旅館に宿泊したアメリカ人母娘。だが忽如として母親が消失してしまう。

西村京太郎「南神威島」
無医島に赴任してきた青年医師を待ち受ける奇妙な風習。やがて島に伝染病が発生し……。

皆川博子「疫病船」
平凡な母娘間で起きた殺人未遂事件に影を落とす、とある復員船を見舞った悲劇とは?

梓崎優「叫び」
疫病の蔓延する集落で発生する連続殺人。全滅必至の状況で、なぜわざわざ人を殺すのか。

水生大海「二週間後の未来」
新型ウイルスの流行で頓挫した殺人計画。あなたはステイホーム中にプランを練り直す。

ISBN:9784299013620
出版社:宝島社
判型:文庫
ページ数:384ページ
定価:900円(本体)
発行年月日:2021年02月
発売日:2021年02月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNT