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社内SE 1年目から貢献!情シス 企画・開発・運用 107のルール

著:加藤 一

紙版

内容紹介

事業会社の情シス部門やIT部門に所属する社内SE。社内SEは、システム構築・改修、パッケージ導入などITの側面から事業会社のビジネスゴール達成を支えます。
社内SEは、ITの専門家であれば即評価されるわけではありません。社内SEが携わるプロジェクトには、外部のSIerや社内の他部門など多くの関係者が参加します。ITは道具と見定め、自社の課題解決のリード役となれる社内SEこそ高い評価を受けられます。

本書は、若手社内SEや社内SEの仕事に興味がある方を対象にしています。社内SEを取り巻く環境、社内SEに期待されていること、社内SEのスキルからはじまり、プロジェクト起案→立ち上げ→要件定義→設計・開発→テスト→移行→リリース・運用と、社内で実施されるプロジェクトの推進役になるためのルールを全107項目にまとめました。
社内SEの背骨となる基本がギュッと詰まった入門書です。

目次

第1章 社内SEを取り巻く概況

Intro 社内SE 1年生への期待
社内SE 1年生に期待されていること
第1章の内容

RULE 001 グローバルで拡大するIT需要を知る
第4次産業革命とIT
各国の第4次産業革命の取り組み
新型コロナウイルスで加速するIT

RULE 002 日本の少子高齢化とITの関係を把握する
少子高齢化先進国・日本
ビジネスを支えるIT
社内SEも変わらなければならない

RULE 003 自社のIT投資意欲を認識する
自社のIT投資意欲
伝統的なIT投資と新しいIT投資
組織図から読み取れること

RULE 004 社内SEとIT業種・職種との関係を把握する
IT業界・IT業種
社内SEとIT業種の関係性
社内SEとIT職種の関係性

RULE 005 SIer SEとSESについて理解する
SIer SE、社内SE、SESの違い
社内SEとSIer SE、SESのプロジェクト例

RULE 006 企業のIT投資の構図を理解する
企業活動とIT投資
そもそもの目的を見誤らない

RULE 007 2つの雇用の形を把握する
雇用形態による違い
社外情報収集の必要性



第2章 求められるスキル

Intro 実践で役立つスキルと考え方
社内SEに必要なスキル
第2章の内容

RULE 008 成果を上げる構図を理解する
成果を上げる構図
成果を上げるステップ

RULE 009 求められるスキル要素を理解する
テクニカルスキル(業務遂行能力)
コンセプチュアルスキル(概念化能力)
ヒューマンスキル(対人関係能力)
マネジメントスキル

RULE 010 企業戦略と個人目標を紐づける
企業戦略と個人目標
個人目標の設定
インプット+プロセス

RULE 011 内発的動機で行動の質を上げる
適切な動機づけ
内発的動機と外発的動機
動機の見つけ方

RULE 012 業務知識を身につけ、ビジネスに貢献する
業務プロセス知識
頻出の経営手法

RULE 013 IT資格を活用する
IT資格
お勧めのIT資格

RULE 014 コンセプチュアルスキルで課題を解決する
お勧めのコンセプチュアルスキル
コンセプチュアルスキル活用例
コンセプチュアルスキルの鍛え方

RULE 015 ヒューマンスキルで人間関係を円滑にする
社内SE 1年生にとってのヒューマンスキル
顧客視点
相手への敬意

RULE 016 学ぶためにまず時間を作る
訓練(努力)の重要性
振り返りと体系化で学びを加速する



第3章 運用保守とプロジェクト管理

Intro 社内SE 1年生の基礎業務
業務全体感/第3章の内容

RULE 017 運用保守業務で人脈を構築する
運用保守業務
関連する用語
課題や依頼の対応フロー

RULE 018 運用保守業務をこなして信頼を得る
運用保守はチャンスの宝庫
運用保守業務のコツ

RULE 019 プロジェクトマネジメントでヒト・モノ・カネを管理する
プロジェクトマネジメントは登竜門
プロジェクトマネジメントの目的

RULE 020 進捗を管理し、課題に対応する
進捗管理の目的
進捗管理の注意点

RULE 021 WBSで進捗管理を効率化する
WBS
WBSの注意点

RULE 022 人を管理し、プロジェクトを進める
リソース管理の役割
関連する用語
リソース管理の流れ

RULE 023 プロジェクト完走のために予算を管理する
ガソリンを枯れさせない

RULE 024 課題を管理し、解決する(させる)
課題管理の要点
課題管理の例

RULE 025 コミュニケーション管理の仕組みに従う
コミュニケーションのための仕組み作り
プロジェクトと組織のコミュニケーションの違い
コミュニケーション手段の使い分け

RULE 026 成果物管理を体系化する
管理する対象は幅広い
フォルダー構成のルール

RULE 027 メリハリある備品管理を行う
無用なトラブルを避けるために
管理すべき対象
ソフトウェア、ハードウェア管理の例



第4章 システム構築とは

Intro システム構築の全体感
全体感と選択肢
第4章の内容

RULE 028 業務改善・改革のアプローチを押さえる
改善・改革の手法
手法ごとの違い

RULE 029 システム構築のフェーズを押さえる
フェーズの種類
協業でフェーズを進める

RULE 030 システム導入の選択肢を押さえる
導入方法の選択肢

RULE 031 開発体制の選択肢を押さえる
外部リソースの守備範囲
5つのパターン

RULE 032 開発手法の選択肢を押さえる
ウォーターフォール開発
アジャイル開発
ハイブリッド開発



第5章 プロジェクト起案

Intro アイデア具現化の第一歩
起案されないプロジェクト
第5章の内容

RULE 033 企画書作成プロセスを理解する
企画書が最終の成果物
企画の進め方

RULE 034 業務フローとは何か理解する
As-Is/To-Be業務フロー
業務フロー検討のイメージ
業務フロー作成支援のコツ

RULE 035 ITソリューションを検討する
ITソリューション検討
提案で意識するポイント
サイロ化を避けるために

RULE 036 起案フェーズの役割分担を理解する
役割分担の目的
5つのステップ

RULE 037 ITリテラシー向上を助ける
よくある勘違い
ITリテラシーが足りない
ITリテラシーを上げる方法

RULE 038 超概算見積もりを行う
超概算見積もり
見積もり情報の取得

RULE 039 プロジェクトの開始承認を得る
承認プロセスのとらえ方
承認プロセスの種類
根回しの考え方



第6章 プロジェクト立ち上げ

Intro システム構築の方向性が決まる
立ち上げフェーズの重み
第6章の内容

RULE 040 立ち上げフェーズの全体感を理解する
関連する用語
立ち上げフェーズの全体像

RULE 041 RFI/RFPを作る
RFI/RFP
RFI/RFP実施領域の選択肢
RFI/RFPの目次例

RULE 042 ベンダーリストを作る
ベンダーリスト
ベンダーリストのための情報を集める

RULE 043 役割分担表を作る
RASCIの書き方
RASCIの役割

RULE 044 提案プロセスを理解する
評価の進め方
評価時のポイント

RULE 045 デモとプレゼンを依頼する
デモとプレゼンの目的
デモの注意点

RULE 046 提案内容を評価する
評価のための役割
評価軸と評価結果

RULE 047 必要に応じてPoCを行う
PoCの目的
PoCの進め方
PoCのコツ

RULE 048 契約に向けて準備を進める
契約なしの先行着手はNG
請負契約と準委任契約の違い

RULE 049 価格交渉のための準備をする
支払う価格と受け取る価値
見積もりの確認ポイント

RULE 050 要件定義に向けて体制を構築する
プロジェクト成功のための体制
体制図作成のポイント

RULE 051 関係者をプロジェクトに巻き込む
人を巻き込むには
集団の3つのタイプ



第7章 要件定義

Intro システムに何を求めるかを定義する
要件定義はWhatを定義
第7章の内容

RULE 052 要件定義とは何か理解する
噛み合わない要件定義
噛み合った要件定義

RULE 053 SIer活用モデルを理解する
SIer活用モデル
丸投げは絶対NG

RULE 054 要件定義の進め方を理解する
"作る"と"使う"で異なるアプローチ
社内SEとSIerの守備範囲

RULE 055 システム構築関連用語を押さえる
フェーズごとの用語

RULE 056 要件定義の成果物を押さえる
要件定義の成果物
成果物の関連性

RULE 057 成果物一覧でタスクの認識を合わせる
成果物一覧の重要性
成果物一覧の使い方

RULE 058 プロジェクトキックオフを行う
キックオフ会議でのインプット

RULE 059 業務フローの作成を支援する
業務フローの責任は業務部門
業務フローを推進させるポイント

RULE 060 システム要件とは何か理解する
システム要件
機能要件一覧

RULE 061 機能要件を洗い出す
業務フローから要件を特定する
機能要件を深堀りする

RULE 062 お客様視点で要件を検討する
お客様視点
お客様が本当に求めるものは?

RULE 063 非機能要件を洗い出す
非機能要件
非機能要件の注意点

RULE 064 事業部門、業務部門に丸投げさせない
勘違いする人は必ずいる
事業/業務部門との間合い

RULE 065 要件漏れを防止する
要件漏れの種類
要件を全て実現することはできない
要件漏れをゼロにする方法

RULE 066 要件漏れをチェックする
要件漏れを防ぐためのチェックリスト

RULE 067 最適なソリューションを設計する
個別最適を回避する
カスタムで対応すべきかどうか

RULE 068 画面要件、帳票要件を固める
画面要件、帳票要件
画面遷移
帳票レイアウト

RULE 069 データフローを固める
マスタデータとトランザクションデータ
データフローのポイント

RULE 070 インターフェース要件を固める
必要データ項目
インターフェースを一覧化する

RULE 071 課題を解消し要件FIXに進む
課題のクロージング
残課題を特定しアクションを促す
見えにくい進捗を確認する

RULE 072 要件はFIX"する"ではなく"させる"
要件のFIX
FIXしない判断



第8章 基本設計と開発

Intro 要件をどう構築するか社内SEがリードする
丸投げすればこうなる
第8章の内容

RULE 073 進捗管理のポイントを押さえる
社内SEが進捗を管理する
進捗管理方法
進捗管理の仕組み

RULE 074 進捗報告会で報告を受ける
進捗報告の目的
進捗報告の注目点

RULE 075 基本設計書をレビューする
丸投げ社内SEのパターン
レビューのポイント

RULE 076 テストの種類と役割を理解する
システム構築におけるテスト
テストの役割分担

RULE 077 テスト結果をレビューする
単体テスト、結合テストの結果レビュー
不具合の傾向から潜在している問題を見つける

RULE 078 トレーニングを支援する
基本操作トレーニングと業務運用トレーニング
トレーニングの準備

RULE 079 チェンジマネジメントを理解する
チェンジマネジメント
チェンジマネジメントとの関わり

RULE 080 プロジェクトの反対勢力について理解する
反対勢力は必ず現れる
反対勢力のタイプと対策

RULE 081 テスト/トレーニング環境を準備する
テスト/トレーニングのための環境
環境準備のポイント



第9章 システムテスト

Intro 品質改善のために不具合を正しくとらえる
テストにおける不具合
第9章の内容

RULE 082 システムテストの全体像を押さえる
システムテストの位置づけ
システムテストの種類

RULE 083 システムテスト計画を作成する
テスト開始前の時間を有効活用
テスト開始前の準備

RULE 084 テスト計画書の書き方を押さえる
システムテスト計画書

RULE 085 システム間連携テストを行う
システム間連携テスト
システム間連携テストの注意点

RULE 086 開始・終了判定チェックリストを活用する
チェックリストが必要な理由
チェックリストで押さえるべき観点

RULE 087 現新比較テストを行う
現新比較テスト
データ比較と帳票比較
現新比較テストの注意点

RULE 088 性能テストを行う
性能テスト
性能テストの注意点

RULE 089 エビデンスを残す
エビデンス
エビデンス取得のステップ
エビデンスの注意点

RULE 090 不具合を検知し報告する
不具合のとらえ方
不具合の検出例
生じた違和感は共有する
変更内容のアセスメント

RULE 091 不具合の根本原因を究明する
不具合対応のポイント

RULE 092 システムテストの完了報告をする
システムテスト完了報告
人前で報告するときの心得

RULE 093 受入テストを支援する
受入テストの位置づけ
社内SEの支援内容
受入テストで見つかる課題



第10章 移行

Intro To-Beへの移り変わりを設計、実行する
移行は軽んじられがち
第10章の内容

RULE 094 移行関連用語を押さえる
関連する用語

RULE 095 移行の段取りをする
移行の準備

RULE 096 移行計画書を作成する
移行計画書の目次例

RULE 097 データ移行を行う
データ移行の役割分担
移行リスクの下げ方

RULE 098 リハーサルで移行品質を上げる
移行リハーサルのとらえ方
移行リハーサルのポイント

RULE 099 運用引き継ぎの流れを押さえる
運用引き継ぎのパターン
運用引き継ぎの流れ

RULE 100 業務移行を支援する
業務移行
業務移行を他人事にしない
社内SEの関わり方



第11章 リリースと運用

Intro システムリリースは新たなスタート
第11章の内容

RULE 101 リリースから運用までの流れを押さえる
リリースから運用までの流れ
判断のポイント

RULE 102 リリース判定を受ける
リリース判断
リリース判定資料

RULE 103 ハイパーケアの準備をする
ハイパーケアの準備
リリースを学びの場にする

RULE 104 ハイパーケアのポイントを押さえる
ハイパーケア
ハイパーケアのポイント

RULE 105 システムの切り戻しに備える
切り戻し
切り戻しの計画・実行のポイント

RULE 106 運用引き継ぎを行う
運用引き継ぎ
引き継ぎの注意点

RULE 107 プロジェクトの振り返りを行う
プロジェクトの振り返り
振り返りの観点

著者略歴

著:加藤 一
山形県出身。Southern Wesleyan University Computer Science専攻/E-commerce副専攻修了。 大手医療機器メーカー社内SE/ITブログ運営者/社内SE講師。 国内外でITコンサルタントや大手商社・医療系メーカーの社内SEとして15年以上従事。主に製造・物流システムの企画・開発・保守に携わり、グローバル16拠点以上への大規模システム導入実績などがある。 月間数万PVの社内SE向け情報ブログ「IT Comp@ss」を運営中。

ISBN:9784297140595
出版社:技術評論社
判型:A5
ページ数:288ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2024年03月
発売日:2024年03月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:UB