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超進化経営

勝ち続ける企業の5つの型

著:名和高司

紙版

内容紹介

●強みの深掘りが生き残りの秘訣
日本の上場企業をみるとPBR2倍を超える長寿企業が少なくない。本書では、そのような企業を独自のフィルターにかけ、超進化企業トップ50社としてランキング。そのうえで、島津製作所、SCREEN、味の素、ロート製薬、ポーラなど創立100年を超える長寿企業に焦点を当てて、企業進化のパターンを5つに類型化。それぞれの類型の「失敗と成功の法則」を導き出す。業態転換成功企業の5つの型は以下の通り。

①オクトバス型(例:島津製作所)
複数の事業(タコ足)の太さを変え、時代に合わせて組み替えていく。むやみに足を増やさず、新陳代謝に取り組む視点が必要

②ピボット型(例:スクリーン)
バスケットボールの足さばきのように、軸足に当たる事業を固定し、もう一方の足を動かしながら多角化を進める。パーパス(存在意義)を意識することで軸足がより強固に

③クロス型(例:味の素)
異なる事業を掛け合わせ(=クロスオーバー)、相乗効果を引き出す。研究開発の蓄積など自社の強みを見極めることで、新たな事業を生み出せる

④デコン(脱構築)型(例:ロート製薬)
器より中身、事業の本質は変えず、時代背景や成長ステージに応じて新たな技術やツールを取り入れる

⑤井戸掘り型(一意専心)(例:ポーラ)
進化の王道。顧客へのおもねりを排し、顧客を先導する

目次

序 章 進化経営とは  
第1章 頭足(オクト)型――多角化の功罪と新陳代謝 
第2章 軸旋回(ピボット)型――ずらしの達人 
第3章 異結合(クロス)型――イノベーションの実験場
第4章 脱構築(デコン)型――若返りの名手 
第5章 深耕(カルト)型――足もとに泉湧く 
第6章 超進化経営の法則

終 章 日本企業の次世代進化

著者略歴

著:名和高司
京都先端科学大学教授、一橋大学ビジネス・スクール(国際企業戦略科)客員教授
東京大学法学部卒、ハーバード・ビジネス・スクール修士(ベーカースカラー授与)。三菱商事の機械(東京、ニューヨーク)に約10年間勤務。マッキンゼーのディレクターとして、約20年間、コンサルティングに従事。自動車・製造業分野におけるアジア地域ヘッド、ハイテク・通信分野における日本支社ヘッドを歴任。2010年一橋大学ビジネス・スクール(国際企業戦略科)教授

ISBN:9784296118441
出版社:日経BP 日本経済新聞出版
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2024年03月
発売日:2024年03月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ