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日経ビジネス人文庫

池上彰の教養のススメ

著:池上 彰

紙版

内容紹介

学びに 仕事 人生に
教養は生き抜くための最強の武器になる
池上彰のリベラルアーツ白熱講義
すぐに役に立つものは、すぐ役に立たなくなる
目からうろこの「使える教養」の本質

東京工業大学に着任した「池上教授」が、仲間の先生たちと「教養の本質」を考えた。伝説のベストセラーがついに文庫化。

◎ 教養なきビジネスは新しいものを生まない
◎ 教養とは与えられた前提を疑う能力である
◎ 教養とはつまるところ「人を知る」こと …
読めば読むほど、学びたくなる!

[はじめに]より(*)

「すぐに役に立つものは、すぐに役に立たなくなる」
慶應義塾大学の中興の祖といわれ、天皇陛下(現上皇)が皇太子時代にご進講した小泉信三は、かつて学問についてこんな言葉を残しています。……

 教養を身につけるとは、歴史や文学や哲学や心理学や芸術や生物学や数学や物理学やさまざまな分野の知の体系を学ぶことで、世界を知り、自然を知り、人を知ることです。

 世界を知り、自然を知り、人を知る。すると、世の理が見えてきます。
 そうやってはじめて、たとえばビジネスの専門分野――それはITかもしれませんし、金融かもしれませんし、メディアかもしれませんし、製造業かもしれませんし、サービス業かもしれません――で、これまでにない新しい何かを生み出すことが可能となる。

 なにより、その人の人生そのものが豊かににある。学ぶことそれ自体が楽しくなる。
教養は、一生かけて身につけ続けて、絶対に損のないものです。

しかも、いつからだって学ぶことができる。
 教養がいかに「使える」ものなのか、教養がいかに「人を知る」ために不可欠なものなのか、教養がいかに「面白くてたまらない」ものなのか。

 私の仲間の先生たちと一緒に、考えていきましょう。

* 一部編集して、抜粋しました。

目次

文庫版によせて ― 池上彰

はじめに ― 一生使える「知の道具」を手に入れよう

【1限目】教養について知っておくべき12の意味。
 科目:オリエンテーション
 講義名:教養とは何か
 講師:池上彰

【2限目】ニッポンが弱くなったのは、「教養」が足りないからです。
 科目:教養入門
 講義名:日本に教養を取り戻す
 講師:桑子敏雄×上田紀行×池上彰

【3限目】哲学の力で公共事業の問題も解決できるのです。
 科目:哲学
 講義名:社会的合意形成
 講師:桑子敏雄

【4限目】日本の会社の神さま仏さまとオウム事件と靖國問題と
 科目:文化人類学 宗教学
 講義名:無宗教国ニッポンの宗教
 講師:上田紀行

【5限目】人間は、「ひと」であるまえに生きものです。
 科目:生物学
 講義名:ナマコと人間の生物学
 講師:本川達雄

【修学旅行】アメリカの一流大学は4年間“教養まみれ”でした。
 科目:教養教育
 講義名:米国トップ大学の教養教育 - MIT ウェルズリーカレッジ ハーバード大
 講師:上田紀行×池上彰

あとがきにかえて

文庫版によせて ― 上田紀行

著者略歴

著:池上 彰
ジャーナリスト。東京工業大学リベラルアーツ教育研究院特命教授。
1950年長野県松本市生まれ。慶應義塾大学卒業後、1973年にNHK入局。報道記者として、さまざまな事件、災害、消費者問題、教育問題を担当する。1994年から11年にわたり「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍。2005年よりフリーになり、書籍やテレビ、選挙報道等でニュースをわかりやすく解説し幅広い人気を得ている。著書に『池上彰のやさしい経済学』『池上彰の教養のススメ』など多数。

ISBN:9784296116102
出版社:日経BP 日本経済新聞出版
判型:文庫
ページ数:456ページ
定価:900円(本体)
発行年月日:2022年12月
発売日:2022年12月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VS