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リスク、不確実性、人類の不覚

著:植村修一

紙版

内容紹介

激甚災害、未知の感染症、そして戦争……。
「不測の事態」が多発する時代に、私たちはリスクをどう捉え、どう向き合うべきか、さまざまな事例、歴史の逸話、最新の研究成果などを豊富に紹介しながら解説します。

人類の始祖は木から落下し、織田信長は油断から討ち取られ、ナポレオンは起死回生をねらい大敗しました。人類は、その生誕の頃から、リスクのコントロールに失敗し続けてきたのです。

リスクは軽視すると足をすくわれ、恐れすぎると機会を失います。では、どうすればいいのでしょうか。

本書は、金融論、リスクマネジメントを専門とする著者が、さまざまな文献から得た知識、豊富な体験から得た知恵を駆使して、私たちにリスクとの向き合い方をわかりやすく説きます。

リスク社会から不確実社会へ移行しつつある現在、すべての人に多くの示唆を与える好読み物です。

目次

序章 「まさか!」が日常的に起こる時代
第1章 リスク、不確実性、そして想定外
第2章 失敗を招く人間心理の罠
第3章 複雑系がもたらす「想定外」
第4章 あまりに「不確実」な地政学リスク
第5章 リスク管理は経営そのもの
第6章 組織文化が不祥事の「真因」なのか
第7章 お役所に、リスク感覚が欠如する理由
第8章 リスク社会から不確実性社会へ

著者略歴

著:植村修一
評論家

1956年福岡県生まれ。79年東京大学法学部卒業、日本銀行入行。90年大蔵省銀行局へ出向。日銀調査統計局企画調査課長、経済産業研究所上席研究員、日銀金融機構局審議役などを経て、2012年経済産業研究所上席研究員、2013年大分県立芸術文化短期大学教授。2018年退職し、著述活動に専念。

ISBN:9784296115273
出版社:日経BP 日本経済新聞出版
判型:4-6
ページ数:308ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2022年09月
発売日:2022年09月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ